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ケイトが答えます! 子どもが持つ「穴に物を入れること」への興味、どう活かしたら良い?

  • 2021.12.29

皆さんこんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。今回は、1歳児のお母さん2名からいただいた

「先日、子どもと買い物に行った際に、ペットボトルを入れるゴミ箱に、まだ飲みきっていないペットボトルを『入れたい!』と大泣きし、30分ほど立ち往生してしまいました」「最近のブームは、穴が空いているとそこになんでも物を詰めてしまうので困っている」というお悩みに対してお話をさせていただきます。

1歳児くらいの子どもって、保育園でもそうですが、穴を見つけると指を入れてみたくなったり、何かを詰めてみようと思ったり……。「なんでそんなに穴が好きなんだろう?」と思うことがあります。

そこで、マンホールの穴に石を入れたり、葉っぱを入れたりする子どもと一緒に行動してみると、物の形や大きさによって「音」が違うことに気が付きました。

「子どもは、音の違いをこうして聴き比べて楽しんでいるんだ!」と、学んだ経験があります。

子どもにとって「穴」は魅力的

乳児期だけでなく、幼児になっても子どもは「穴があったらものを入れてみたい」と思うくらいに「穴」に対して興味関心を持っています。

自動販売機などで飲み物を購入する時に「自分でお金を入れたい!」と言うお子さん多く見かけますが、あれも同じことですね。

お金を入れる光る飲み物が出てくる。私達大人にとっては当たり前のことも、子どもからしたら「なぜ?」が多く、とても魅力的なんです。

でも、大人からすると今回のように困ることも多い。前回、ボタンを押したがり困ってしまうというお悩みと同様に、今回も大切なのは子どもの「欲求」を満たしてあげることだと思います。

そこで、用意するのが子どもの欲求を満たせるような玩具です。保育園では、様々な手作りの玩具を用意しています。中でも「ポットン落とし」と言われる玩具は、0歳~1歳は大好きです。

穴に何かを入れたくなるときは「ポットン落とし」を

子どもは穴があればそこに物を落としたらどうなるのか? ということに対し常に興味を持っています。

そんな時におすすめなのが、穴に物を落として楽しむことができる「ポットン落とし」です。用意するのはペットボトルとペットボトルの穴の大きさに合わせた塩ビのホース。

初めは、ひたすら穴に落とすことを楽しみますが、子どもはその玩具の構造を理解してしまうと飽きてしまうので、いくつかの仕掛けをを作っておくと良いでしょう。

例えば、「落とした後に音がするような仕掛け」や「ホースの長さや形を変えておく」など。穴に入れるだけの行為に飽きた場面を大人が見逃さないようにし、側について他の遊び方を教えていくと、子どもは同じおもちゃを使って何度も繰り返して楽しみます。

アレンジがさらなる能力を伸ばすことへ繋がる

番外編として、「入れたり・出したり」ができるような遊びができる仕掛けを用意します。

ホースの先に紐をつけ、入れたホースを自分で引っ張って抜くという動作も楽しめるようにすると、入れる・出すという感覚を遊びを通して学ぶことができます。

さらに「どうやったら抜けるのか?」を考え微妙な力加減も大切になってきますので、指先を鍛えることにも繋がっていきます。

今回は、「穴」についてお話をしました。

ペットボトルを入れたいと泣いてしまう気持ちの裏には、今その子が何に興味を持っているのか? が隠されています。私達大人は、子どもの興味を伸ばすにはどういったアプローチが必要なのか? ということも同時に課題となってきます。興味がある時が一番伸びしろがある時なので、子どもの能力を伸ばすためにも背景を読み取りながらサポートしていきたいですね。

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