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今さら聞けない?『参拝』におけるマナー&手順

  • 2021.12.28

今さら聞けない?『参拝』におけるマナー&手順

みのり

一年に一回の行事、『初詣』。参拝には、手順やマナーなどに様々な決まりごとがあります。そこで今回は、参拝の正しい方法・手順、さらにやってはいけないことについてご紹介します。是非、美しい所作で新年を迎えて下さいね!

~「神社」の歩き方~

初詣や神社へ参拝するにあたって、神社の歩き方にも注意が必要です。「歩き方って何?」と意外にも知らない方は多く、無意識にやってはいけないことをしてしまっている可能性がありますよ!
まず「鳥居」は、人と神域を分けるものなので、参拝前に鳥居をくぐる時に一礼をしましょう。そしてお参りを終え境内を出る時も、はじめと同じように神殿に向かって一礼してください。

さらに、参拝では中央を避けて歩くのがマナー。なぜなら、真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれる、神様が通る道だとされているからです。中には、ど真ん中をずかずか歩く人もいますが、失礼に値することなのでなるべく脇や中央ではない所を歩くなど、気を付けて歩いて下さいね。人とぶつからないといったメリットもあります。

~「手水」の手順~

参拝に来たら欠かせないのは、「手水」。その昔、お参りの前には川で全身を清める習慣があり、それが現在簡略化され、手を清めるだけの「手水」が一般的となったとされています。実は、この手水にも正しい手順があるのをご存知でしょうか。

まず最初に右手で柄杓を持って左手を清め、次に左手に柄杓を持ち直して右手を清めましょう。次に、左手で水を受けて口に運び口をすすぎます。この時に注意すべき点は、直接柄杓を口に運ばないようにすること。そして最後にあらためて、左手を清めて柄杓を洗います。この時は柄杓を立て柄の水につたわせながら、自身が持った柄の部分まで水を流すのが基本の動きです。
また、もし衛生面において水を口にふくみたくない方は、無理をして口をすすぐ必要はなく、手を清めるだけでOKです。

~「二礼・二拍手・一礼」~

「二礼・二拍手・一礼」は参拝の基本マナーです。最初に礼を二回し、鈴を鳴らした後に2回手を叩きます。合掌しながら願いや感謝の意を唱え、最後に礼を一度するといった一連の流れがありますよね。
神社によって参拝のやり方には多少違いがありますが、神社に参拝のマナーや手順を看板に記している所も多いので、それらを参考にしてみるのがいいでしょう。場所によって違う参拝方法から、様々な歴史や伝統を感じられるのこともあるので面白いですよ。

また、この参拝のやり方の起源は約150年前とされており、神様への敬意を表す気持ちと配慮の思いが由来して、現在の形になったと言われています。

~「願掛け」のやり方~

参拝で『願掛け』をする方も多いのではないでしょうか。特に、受験シーズンや何か大きな仕事などを達成したい時、プライベートなものに至るまで願掛けを重視する方は多いですよね。まずは、「自分の名前」「住所」「勤め先や学校名」を唱えて、自分が何者であるかを自己紹介しましょう。

そしてそこから、去年を安全に過ごせたことに対する感謝を伝えます。例えば、「去年の〇〇について感謝しております」「いつもお世話になっております」のような感謝や、近況を伝えるのもいいかもしれません。そこから最後に願い事を一つします。「叶えて下さい」ではなく、「努力するので見守っていてください」と添えれば、丁寧なお参りに。

忘れてはならないのは、参拝はあくまでお願い事をしたり、叶えてくれる場所ではないということ。日々の日常に感謝し、未来の良い自分をイメージすることが大事なポイントです。

~「服装」について~

参拝では、どんな服装や身なりをすればいいのでしょうか。実際のところ、参拝における服装の厳しい規定はありません。ですが、神様に会うことを想定すれば、清潔感のある服装がベストでしょう。神様の前ですから、派手すぎる恰好や露出の激しい洋服などは避けたいところ。例えば、「白」「黒」「ベージュ」のような落ち着いた色の服装が望ましいですよ。

もし、何かしらの行事で境内に上がるといった場合は「正装」が一般的。特に、「七五三」「お宮参り」などは、男性ならスーツ、女性なら着物が基本ですので、その時のシチュエーションや目的によって変えてみて下さい。
初詣も同様に、お買い物に行くようなラフ過ぎる恰好ではない方が良いでしょう。また、砂利や石畳の上を歩くことを想定すれば、なるべくヒールなどではなく歩きやすい靴などがおすすめです。

~「お賽銭」について~

みのり

すぐに済んでしまうことですが、『お賽銭』の正しい方法や手順も知っておきたいところ。お賽銭ではよく、「ご縁」にちなんで「5円玉」を使う方がいらっしゃいますね。縁起担ぎで使っているようですが、本来お賽銭は任意の金額で良いとされています。仮にそのときに5円玉がなかったとしても、金額に決まりはないことを知っていれば、安心ですね。
ただし、参拝で何かの覚悟や決断をするのであれば、決めた金額より少し出る程度の方が、その覚悟に重要な意味を持たせることができます。

お賽銭を投げる前には、鈴を鳴らすといった手順がありますが、これは参拝者を祓い清めるといった意味があるとされています。中には、思い切ってお札を入れる方も見かけますね。金額が大きいから必ず願いが叶うといったものではないですが、余程の強い決意や目標があれば、そのくらいの気概の方がいいかもしれませんね。

~「御朱印」「御守り」について~

初詣などのお参りで、『御朱印』『御守り』を購入する方もいますよね。御朱印・御守りといったものは、参拝を終えた後にもらうのがベターです。御守りは一年に一度交換するのが一般的ですが、何かしらの願い事をしている時は、その願いが叶うまで御守りを持っていてもいいとされています。

また偶然、神社を見つけて参拝する人もいますが、「何かのついで」に立ち寄る参拝は正しいマナーとは言えません。たとえ旅行や散歩の途中でお参りをしたくなったとしても、「ついで」の気持ちはリセットし、最低限の身なりを整えるように心がけましょう。また、年が明けてから最初のお参りは「初詣」であり、「詣」という字が「参拝」といった意味をもつとされていますよ!

~「おみくじ」について~

参拝の帰りに、『おみくじ』を引く人は多いのではないでしょうか。おみくじを枝に結んだりしますが、これは「願い事がしっかり結ばれますように」という風習からきたとされています。
ただし中には、枝に結ぶ場所や余裕がない時もあり、無理に結んでしまうと木自体の生命力が弱り、効果が下がると言われています。神社によっては、専用の結び台が設置されているところもありますし、自分の家の庭の枝でも効果は変わらないとされているので、確実に結べるところで結ぶようにしましょう。

初詣でのおみくじは、どうしてもその一年の様子や運勢を示していると思ってしまいますよね。マイナスな部分をプラスに変えようという意識が芽生えるので、おみくじの結果からチャンスを得る人は少なくありません。おみくじの内容をインプットして、日々努力を続けることが大切なのです。

まとめ

せっかくの初詣、どうせなら正しい手順ややり方で参拝したいですよね。また、大切な人とお参りする場合は、こういった作法がきちんと身についているとスマートだと思われますし、好印象にも繋がります。
さらに、その場所にある神社の歴史・由来などを事前にチェックしておくと、初詣を今まで以上に楽しむことが出来ますよ。今回の記事を是非参考にしてみて下さいね!

画像出典:istock

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