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映画『2001年宇宙の旅』より究極のHAL 9000が商品化。その困難な道のりとは? | MEDICOM TOY

  • 2021.12.28
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メディコム・トイが『2001年宇宙の旅』のHAL 9000をPROP SIZEで立体化。本物の再現にこだわり、印象的な赤い光も特殊な構造のレンズを使用して発光可能な究極のモデルとして登場する。

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

PROP SIZE HAL 9000

メディコム・トイが『2001年宇宙の旅』のHAL 9000をPROP SIZEで立体化。本物の再現にこだわり、印象的な赤い光も特殊な構造のレンズを使用して発光可能な究極のモデルとして登場する。

Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

キューブリック作品とメディコム・トイの歴史

1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』は、SF映画の金字塔としてこれまで多くの人々を魅了してきた。

今年25周年を迎えた株式会社メディコム・トイ代表取締役社長の赤司竜彦氏もそのひとり。「自分たちが欲しいものを作る」をコンセプトに、映画やTVの作品をモチーフにトイを開発してきた同社は2000年、オリジナル商品であるブロックタイプフィギュアに 「KUBRICK」という名前を冠するなど、さまざまなオマージュを捧げてきた。

キューブリックは長らく自身の映画の商品化を認めていなかったため、没後の版権クリアに多大な時間がかかったが、ライセンスを取得すると『時計仕掛けのオレンジ』より主人公アレックス、『2001年宇宙の旅』より宇宙服のフィギュア、『シャイニング』より舞台となるオーバールックホテルのカーペット柄フィギュアや、双子の少女のスタチューなどをリリースしてきた。

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リアルアクションヒーローズ No.763
RAH アレックス(時計仕掛けのオレンジより)
(2017年発売・完売)

今回、満を持して登場するのが『2001年宇宙の旅』に登場する人工知能「HAL 9000」のプロップサイズフィギュア。HALとはHeuristically programmed ALgorithmic computer(発見的プログラムをされたアルゴリズム・コンピュータ))の頭文字をとったもので、木星探査のための宇宙船『ディスカバリー号』に搭載されたマスター・コンピューターとして船内すべての制御をおこない、人間とも会話でコミュニケーションできるという設定である。

企画スタートから何年もの歳月をかけ、劇中に登場する「HAL 9000」を忠実に再現した究極のアイテムがここに完成。その道のりがいかに意欲的で困難なものだったか、開発を担当したスタッフの貴重なレポートとともに紹介したい。

PROP SIZE HAL 9000 制作エピソード

1.コンセプト・仕様の企画
シンプルな外観だからこそ、こだわって取り掛からないと少しの違いで本物との差が顕著になってしまう企画でもありました。そのため当時実際映画で使われたプロップについて寸法から制作に用いられた部品まで多くの資料を調べ、妥協のない仕様を決めていきました。

特にレンズはHAL 9000のアイデンティティとも言える部分で、赤い光源の輪が何重にも見える不思議な光り方は少しでも妥協してしまうと最も本物から遠くなってしまう部分でしたので、かなりこだわって取り掛かりました。

2.本物を再現
偶然にも弊社企画スタッフが海外で行われていたスタンリー・キューブリックのエキシビションにてプロップのHAL 9000をさまざまな角度から写真を撮影していたため、それを参考に赤司自ら海外から、使用された本物のレンズを購入して企画開発のために提供してくれました。

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エキシビジョンで展示されていたHAL 9000のプロップ

3.レンズ構造の分析
そこからはレンズの構造を知るため、まずは社内のオールドレンズ好きなスタッフが信頼を置く職人さんに問い合わせましたが、凄腕の職人さんでも昔のレンズということで遠慮され、使用されたレンズの元技術者の方々がやられているお店を紹介してもらいました。
しかし、レンズの資料をお送りして確認したところ、そのレンズを開けるための専用工具がなく、分解は難しいとの返答。なかなか思い通りにはいかないものでした。

4.レンズの切断
そこで今度はレンズを縦で真っ二つに切って、よくあるレンズの構造紹介などで見られるような図面のような断面が確認できる状態にして構造を分析・3Dスキャニングをするのはどうかというアイデアが企画内から出てきました。
この案も簡単には行かず、複数の切断専門業者さんを探した結果、ようやく対応いただける業者さんが見つかりました。
場合によっては資料としても貴重なレンズのガラスが割れて粉々になるリスクもありましたが、思い切って頼むことにしました。
その結果、見事な切断面が確認でき、パーツをスキャニングすることで何重にもなった異なる形のレンズの構造を通した、あの特徴的な光をようやく本物に近い形で再現することができました。

「PROP SIZE HAL 9000」は特徴的な形状など劇中のイメージを再現。各パーツの色調はもちろん、サイドの金属部分の取り付け位置など含め劇中では見えない背面部分も本物に忠実なものとなっている。ディスプレイ用の専用ベースも付属しており、インテリアとして長く飾っておくことができるアイテムだ。

メディコム・トイが総力をあげて現代に再現したHAL 9000を手に入れて、究極のトリップに旅立とう!

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PROP SIZE HAL 9000
原型製作|PERFECT-STUDIO
サイズ|全高約346mm
価格|16万2800円(税込)
発売日|メディコム・トイ直営各店舗及びオンラインストア各店にて2022年5月発売予定
※監修中のサンプルを撮影しております。発売商品とは一部異なる場合がございます。
2001: A SPACE ODYSSEY and all related characters and elements ©️ & ™️ Turner Entertainment Co.(s21)

メディコム・トイ ユーザーサポート
Tel.03-3460-7555

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