旧正月の後にくる興味深い節日、「元宵節」のこと その⑫【週末アジア：台湾編】

連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

 

今回も引き続き元宵節の台湾4大行事の中の1つである「南蜂炮」こと「鹽水蜂炮」の体験記です。

 

新幹線（高鐵）の嘉義駅から車で向かった台南の鹽水。
鹽水出身の友人Adamsの実家でお昼ご飯をご馳走になった後、イベントまで時間があるため
趣のある鹽水の街をみんなでお散歩することにしました。

今回はその続き。

 

 

「銀鋒冰果室」や「鹽水八角樓」を見た後、
廟に行って、友人に今一度正式な方法を教えてもらって拜拜（お参り）し直しました。

 

 

まず、入り口でコインを入れて、長いお線香の束を手にします。
それに炉で火をつけ、息ではなく線香を強く振って火を消します。

廟での線香の本数は、順路に従って廻る神様の数になっていて、
神様ごとに常香炉が設置してあるので、それぞれの神様の前で
線香を両手で挟んで手を合わせ、手と一緒に頭も3度振り下ろし、
心の中で住所氏名を唱え、この地に来られたことを感謝し、香炉に線香を立てます。
これをこの時は12回（！）繰り返しました。

 

 

そして、お金の代わりの紙でできたお供物を友人が購入してきたので、
それを今度は、勢いよく燃えている炎の中にポイッ！！

あっという間に火の中に吸い込まれましたが、
これで金運が上がるんですって。
効きますように…！

 

 

お参りが終わったので、
タイトル画像のお手洗いに寄って、街歩き再開！

台南ならではの色鮮やかな花がとても綺麗。
赤の色が濃くてパワフルで、南国の植物は元気をくれるので
植物の観察も大好きです。

 

 

人形焼の屋台を発見！
第50回で登場したジープに乗ってた鬼たち（だいぶこっちの方がかわいい）モチーフの人形焼は迷わず購入。

台湾の人形焼は、日本のものよりも原材料がさらにシンプルで素朴です。おいしい。

 

 

元宵節の鹽水では、所々でアート展示も行われていました。
これは、365日毎晩空に上っては月津港に映る月を「1000個の月」という表現にしたインスタレーション。

夜になると綺麗だということで戻ってみると…

 

 

鮮やかに黄色い球体が光って浮いていました。

台湾の観光地には虹色に光る橋とかがありがちなんですが、
こちらにも健在。
くすっと笑えてどこか懐かしく、見るとホッとします。

 

さぁ、ようやく日が暮れました！
Adams実家に戻ってまさかの2度目のおもてなし。
おいしいおいしい夕食をいただいて、イベントに繰り出します…！！

 

 

 

text：ayaco

台湾を第二の故郷として愛しているハンコ作家。行く時は旅のテーマを決めてちょっとロングステイをし、台湾の新しい魅力探しを楽しんでいる。
著書にはクラフト本として「ayacoのはんこノート」「ayacoの手帖のつくりかた」（共にワニブックス）があり、台湾旅行記として「台湾のたびしおり」「もっと！台湾のたびしおり」（共にワニブックス）「ayacoの台湾みやげ話」（幻冬舎）、「ayacoの台湾あいうえお」（朝日新聞出版）がある。

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