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「青茅」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.2.12
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今回ご紹介する漢字は「青茅」です。

「青」はとても有名ですが、「茅」はそれと比較すると見慣れない漢字かもしれませんね。

この2つが組み合わさると、いったいどんな読み方になるんでしょうか。

「青茅」の読み方!

「青」はご存知の通り「あお」や「青春」などに使われ、「せい」と読みます。一方「茅」は、「かや」「ち」と読まれることが多い漢字です。

これらを組み合わせてみると、「あおかや」や「せいち」と思われるかもしれませんが、 残念ながらどちらも不正解。

今回の「青茅」、実はかなり特殊な読み方なんです。少なくとも字面からは想像もつかないものとなっています。

ここでヒント、読み仮名は4文字です。そして、最初の1文字は「か」。残りの3文字を考えてみましょう。

いかがでしょう、当てはまる3文字を見つけられましたか?

それでは正解を発表します。

正解は、「かりやす」でした!

「青茅」について

「かりやす」、「青」「茅」どちらからも結びつかないような読み方でしたね。

実はこの漢字には「刈安」という別表記があります。こちらであれば、「青茅(かりやす)」と比べると簡単に読めるという方も多いかもしれません。

なお、意味は下記の通りとなっています。

〘名〙
① イネ科の多年草。各地の山野に群生するが、古来染料植物として栽培もされた。高さ一メートル内外。葉は互生し、長さ二〇~四〇センチメートルの広線形でやや薄く、下部は鞘(さや)状に茎を包む。夏から秋に茎頂から三~六本に枝分かれした花穂を出し、枝穂の各節に二個ずつの小穂をつける。小穂には芒(のぎ)がない。煎(せん)じ汁を黄色の染料にする。滋賀県伊吹山の産が有名で、近江刈安(おうみかりやす)の名もある。刈りやすい意からきた名という。かりやすぐさ。やまかりやす。《季・秋》② 植物「こぶなぐさ(小鮒草)」の異名。③ 「かりやすぞめ(刈安染)」の略。また、①で染めた色の名。山吹や鬱金(うこん)よりも赤みが少なく、鮮やかな黄である。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

その表記から「青い茅」と考えていた方もいらっしゃったかもしれませんが、実際は違いましたね。

余談ですが、②の「小鮒草(こぶなぐさ)」は①と同じイネ科の植物ですが、①と違い「1年草」だそうです。「1年草」はまいた種が発芽し、枯れるまでの期間が1年の草花。対して「多年草」は2年以上同じ株から咲き続ける草花のことを言うんだそうですよ。

まとめ

「青茅」、読みも意味もイメージとは違うものだったかもしれません。

引用に出てきた「刈安染」は、優しい色合いの綺麗な染め物です。ネット上でも買えるそうなので、興味がありましたら試してみてください!