今回ご紹介するのは「巻子」です。
「巻」も「子」も小学校で習うような簡単な漢字ですが、この2つが組み合わさると、いったいどんな読み方になるんでしょうか。
今回は、読みと並行して、意味も併せて考えてください!
「巻子」の読み方!
「巻」は「巻く(まく)」や「かん」と読みますよね。また、「子」は「こ」や「し」、十二支の「子(ね)」等と読み、知らない方の方が珍しいような小学校で習う簡単な漢字です。
1字ずつだと簡単ですが、これらを組み合わせた「巻子」は、何と読むのか想像できないという方も多いのではないでしょうか。
ちなみに「書巻」を意味し、「かんし」「かんず」と読むことができますが、今回答えていただきたいのは2文字の読み方です!
ここでヒント! 正解は、人間の体の一部分と同じ読み方なんです。
一体どこのことを言っているのか、少しの間考えてみましょう。
いかかでしょうか、どこのことか分かりましたか?
それでは、正解を発表します。
正解は「へそ」でした!
「巻子」について
「へそ」という読み方はかなり意外だったかもしれません。
ただ、読みが同じとはいえ、身体の一部の「へそ」とは意味が異なっているんです。そちらは「臍」と書きます。
では、「巻子(へそ)」はいったいどういう意味なのか、辞書で確認してみましょう!
へ‐そ【綜麻・巻子】〘名〙 (「へ」は下二段動詞「ふ(綜)」の連用形から。「そ」は「麻」) 織機にかけられるようにより合わせた麻糸。また、つむいだ麻糸を巻きつけた糸巻の一種。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
「巻子」は、麻糸、または麻糸が巻き付けられた糸巻のことを指していました。余談ですが、この「巻子」が使われていることわざに「面(つら)に似せて巻子(へそ)を巻く」というものがあります。意味は「人はそれぞれの性質によって、する事にも相違がある」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)です。こちらもセットで覚えておくといいかもしれません。
まとめ
「巻子」は「へそ」と読み、麻糸、または麻糸が巻き付けられた糸巻のことでした。
「巻子」のような難読漢字はまだまだたくさんございます。今後もご紹介させていただくので、次の機会をお楽しみに!