「垣内」は「かきうち」以外になんと読む？読めたらスゴい難読漢字、正解は…？

今回出題する漢字は「垣内」です。

一目見て「かきうち」さんという苗字では？と思った方も多いかもしれませんね。ただ、苗字以外にもちゃんとした意味のある言葉なんです。

「垣」「内」、どちらも決して難しい漢字ではありませんが、この2つが組み合わさった「垣内」を正しく読むことは出来ますか？

「垣内」はなんと読む？

冒頭の通り、苗字の場合は「かきうち」と読まれることが多いかもしれません。

「垣」「内」のどちらも違和感なく読めますよね。

しかし、これで終わりではありません。なんと、他の読み方があと4つもあるんです！

その読みはいずれも「かい」、もしくは「かき」から始まります。あとにどんな文字が続くか考えてみましょう。

いかがでしょう、4つの読み方の見当は付きましたか？

それでは正解を発表します。

正解は、「かいと」「かきつ」「かいち」「かいとう」でした！

「垣内」について

「かいと」「かきつ」「かいち」「かいとう」、どれか1つでも当てられましたか？

さて、読み方は分かりましたが、意味がまだ定かではありませんよね。それぞれ違っている、なんということもあり得ます。

「かきうち」も含め、すべての読み方の意味を辞書で確認しておきましょう。

かいと【垣内】
〘名〙 (「かきつ」から転じた「かきと」の変化した語)
① 住居の垣の内。樹木などで囲まれた住宅。かきつ。かいち。
② 名田(みょうでん)を含めた名主(みょうしゅ)の屋敷。開発耕地の周囲に垣をめぐらし、開発者の占有を示したことに発する。③ 限られた一区画の土地。小集落としてまとまった地縁集団。

出典：『精選版 日本国語大辞典』（小学館）

 

また、「かきつ」「かいち」は「かいと」と同義となっていました。

最後に、「かいとう」に関しては、

かいとう【垣内】
(「かいと」とも) 姓氏の一つ。

出典：『精選版 日本国語大辞典』（小学館）

 

となっていました。

基本的にはどれも「かいと」と同じ意味でした。ただ、「かいとう」だけは姓氏以外の意味は記述がありませんでした。

また、「海渡」「街道」等の当て字もあるとのこと。みなさんのお住まいの地域によっては、上記以外の「垣内」の読み方や当て字があるかもしれませんね。

まとめ

「かいと」「かきつ」「かきうち」「かいち」「かいとう」、微妙な違いばかりで、すべて覚えることはなかなか難しい漢字だったかもしれません。

今後も「垣内」のような、正解が複数ある難読漢字を多数紹介させていただきます。楽しみにお待ちください！