今回ご紹介する漢字は「針孔」です。
「針」はまだしも、「孔」はつくりは簡単ですが使う機会があまりない漢字ですよね。
そんな「針」「孔」の組み合わせた漢字ですが、読み方はなんと4つもあるんです。
そのどれもが、「針」「孔」の読み方を知っていても読めそうにないものばかり。
いったいなんと読むのでしょうか?
「針孔」って何と読む?
「針」は「はり」や「しん」と読むことは有名ですが、「孔」はいかがでしょうか。
この漢字は「瞳孔(どうこう)」や「孔雀(くじゃく)」等で目にする機会があるかと思います。これらに加えて、「あな」とも読みますよ。
それでは正解を発表します。
正解は、「みぞ」「みず」「めど」「はりめど」でした!
「針孔」について
4つとも意外な読み方でしたね。ただ、意外な読み方に対して意味自体はかなり単純です。
不正解ではあるものの、「針」「孔」それぞれの読みを組み合わせると「はりあな」になりますよね。
字面から意味を把握できた方も多いでしょうが、一応辞書で確認しておきましょう。
みぞ【針孔】〘名〙 裁縫用の針の、糸を通す穴。針の耳。めど。また、針の穴の下につづく、くぼんだ筋ともいう。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
なお、「みず」「めど」「はりめど」も「みぞ」と同じ意味です。ただし、「めど」には「穴」という別表記があります。表記同様「穴」という意味もあるので注意してくださいね。
ちなみに、引用にもありますが、針の穴のことを「耳」と表現することはご存じでしたか? その由来は、針の穴の形が「耳」に似ているからだそうですよ。
まとめ
「針孔」は「みぞ」「みず」「めど」「はりめど」と読み、そのいずれにも針の穴という意味がありました。
今後も「針孔」のような意外な読み方の難読漢字を随時ご紹介していきます。
楽しみにしていてくださいね!