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「強い子のミロ!」でおなじみの「ミロ」、“大人の飲み物”になったって本当?

  • 2021.12.21
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「強い子のミロ」から「オトナの甘さ」に?(ネスレ日本提供)
「強い子のミロ」から「オトナの甘さ」に?(ネスレ日本提供)

麦芽飲料「ミロ」といえば、「強い子のミロ!」で締めくくるコマーシャルが印象に残っている人も多いのではないでしょうか。しかし、最近、大人の需要が増えて、甘さ控えめのタイプを発売。さらに「強い子のミロ」はキャッチフレーズとしては既に使わなくなっているようなのです。ミロは「強い子」を卒業して、「オトナのドリンク」になってしまったのでしょうか。

ミロを販売するネスレ日本(神戸市)の広報担当者に聞きました。

砂糖減らした「オトナの甘さ」発売

Q.そもそもの「ミロ」のコンセプトと特徴、発売時期、「強い子のミロ」のキャッチフレーズを使うことになった経緯を教えてください。

担当者「麦芽飲料『ミロ』は1934年にオーストラリアで生まれ、日本では1973年に発売されて以来、愛されるロングセラーブランドです。ミロは麦芽エキスからのエネルギー、ビタミンやミネラルなどのバランスの取れた栄養素を含んだ、成長期(7~12歳)のお子さまの元気をサポートすることをコンセプトとした製品です。その特長を知っていただくため、日本においては『強い子のミロ』というキャッチフレーズを使用しました」

Q.大人の飲用需要が増えて、昨年、一時、販売を休止したそうですが経緯を教えてください。

担当者「2020年夏ごろから、お客さまの間で『ミロを飲むと、手軽においしく鉄分補給できる』『ミロは健康維持におすすめ』といった声が自然発生的にネット上で広がりました。カルシウム、鉄、ビタミンDなどが豊富に含まれる栄養機能食品『ミロ』の価値とそのおいしさが改めて注目され、お子さまだけでなく、大人の皆さまの飲用が拡大したと考えています。

主力製品『ネスレ ミロ オリジナル 240g』(袋入り)は需要が供給を大幅に上回り、安定した供給の継続が困難になる見通しとなったため、2020年9月末に一時、販売を休止しました。その後、2020年11月16日から出荷を再開しましたが、前年比で約7倍(数量ベース)のご注文が続き、供給計画をはるかに上回ったため、再度、2020年12月8日から販売休止せざるを得なくなりました。

この2回目の販売休止時は先述した『ネスレ ミロ オリジナル 240g』だけでなく、日本で販売する全ての『ミロ』についても、販売休止とさせていただきました。その後、2021年3月1日に全製品販売を再開しました。2020年末からの一時販売休止後、販売を再開した2021年3月以降のミロの売り上げは2019年同期(3月~8月)比約3.5倍となりました。

特にお子さま(0~18歳)のいない皆さんの購入率が約5倍(ネスレ調べ)と高い伸びを示しており、お子さまや親子での飲用だけでなく、ご自身の健康維持のためにミロを飲用する大人のユーザーが増えている傾向にあります」

Q.大人向けの新商品という「ネスレ ミロ オトナの甘さ」の発売理由と特徴は。

担当者「『ミロを毎日の健康習慣に取り入れたいが、砂糖の摂取量が気になる』『甘さ控えめのミロがあれば』という声が多かったためです。『ネスレ ミロ オトナの甘さ』、2021年10月18日に新発売しました。特徴としては、従来品の『ネスレ ミロ オリジナル』と比べて、 砂糖配合量を減らし、食物繊維を配合した“甘さ控えめ”な味わいという点です。

鉄、カルシウム、ビタミンDなど、2種のミネラルと6種のビタミンをバランスよく含む栄養機能食品であること、ココア風味の麦芽飲料であることは従来品と変わりありません」

Q.女性の需要が多いようですが、大人の男性にも飲まれているのでしょうか。

担当者「昨年は特に大人の女性が不足しがちな栄養素である『鉄』が話題となったため、大人の女性のミロ飲用需要が特に増加しましたが、大人の男性の飲用も増えています。当社のお客さま相談室やソーシャルメディアに寄せられた声としても、男女問わず、『子どもの頃から、ミロを飲んで育ち、今でも飲んでいます』『親子一緒に飲んでいます』という声が多く寄せられています」

Q.子ども向けの甘さ控えめバージョンを出す予定はないのでしょうか。

担当者「『オトナ』という単語が製品名に入っていますが、大人専用のミロというわけではなく、お子さまにもお飲みいただける製品となっています」

Q.大人の需要が増えたとのことですが、「強い子」のキャッチフレーズは今後も続くのでしょうか。

担当者「『強い子のミロ』は発売当初のキャッチフレーズで現在は使用しておりません。発売当初から一定期間、テレビコマーシャルや店頭コミュニケーションで使用していたキャッチフレーズです。ミロは現在も主に成長期のお子さまの元気をサポートする製品として販売していますが、成長期のお子さまだけでなく、大人にとっても必要な栄養素がしっかり含まれる麦芽飲料であることから、幅広い年齢層の皆さんに楽しんでいただきたいと思っています」

キャッチフレーズからは消えたものの、「強い子のミロ」であることに変わりはなく、同時に「オトナのミロ」にもなったようです。

オトナンサー編集部

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