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アート『二重のまち/四つの旅のうた』小森はるか+瀬尾夏美:やさしい気持ちになれる、心がふっと温かくなる珠玉の名作選Vol.29

  • 2021.12.21
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アート『二重のまち/四つの旅のうた』小森はるか+瀬尾夏美

「非当事者」で溢れる未来に震災の記憶を受け継ぐために

アート『二重のまち/四つの旅のうた』小森はるか+瀬尾夏美
《二重のまち/四つの旅のうた》2020年 インスタレーション 提供:東京都写真美術館 撮影:才木暢宏

2011年の東日本大震災を機に共に活動を始めた、映像作家の小森はるかさんと画家で作家の瀬尾夏美さん。

震災後、嵩上げ工事を経て様変わりした岩手県陸前高田の「まち」を、当事者ではない4人の旅人が訪れ、瀬尾さんが2031年の陸前高田を描いた物語『二重のまち』の朗読を試みる。

当事者から話を聴き、自らが語り直す過程で、彼らは自分たちの立場と葛藤する。事実をそのまま記録するのではなく、表現を介して少し先の未来を想像することは、当事者の目の前にある痛みを引き受け、和らげようとする、やさしさでもある。

談・田中みゆき

Information

『二重のまち/四つの旅のうた』小森はるか+瀬尾夏美

第12回恵比寿映像祭で映像を中心にしたインスタレーションとして展示。小森はるか+瀬尾夏美は、2021年11月6日から東京都写真美術館で開催の『日本の新進作家vol.18』展へ参加が決定。

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