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G’s MUSIC REVIEW 約40年ぶりに復帰したアバの『ヴォヤージ』etc.

  • 2021.12.20

12月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新譜をご紹介。

『ヴォヤージ』
アバ

スウェーデンの4人組アバがなんと約40年ぶりに復帰。70 年代から活躍、82年に歩みを止めたが、その後も彼らの名曲で構成されたミュージカル映画 『マンマ・ミーア!』(08) が大ヒットするなど、世代も国も超え親しまれ続けている。完全新作の今作は成熟し深みの増したメロディにのる美しいハーモニーの変わらなさに感極まる。ジョージ・ルーカスが設立した特殊効果技術の会社と組み、来年5月に開催予定の革新的なコンサートも話題になりそう。

(ユニバーサル ミュージック)

『キッドAムニジア』
レディオヘッド


1997年にレディオヘッドが発表した『OK コンピューター』以降、その完成度の高さゆえに、誰もが「ロックにできる新しい表現方法」を 模索して混迷する中、自ら打ち立てた金字塔が実験作『キッドA』と 同時期に録音された『アムニージアック』。その後も多方面に影響を与える双子のような2作品の21周年を記念して、未発表の音源も加え3枚組として再発。古参ファンはもちろん、未聴のリスナーもこの褪せない名盤から物語を感じてほしい。

(XL Recordings / Beat Records)

『ヴァレンタイン』
スネイル・メイル

16歳で発表したEPがメディアで称賛され、翌年のデビュー・アルバムでシンガー・ソングライターとしてのキャリアを確立したスネイル・ メイルことリンジー・ジョーダン。それから3年、若くして成功と名声を得たことで生まれた問題に対処するためリハビリ施設に滞在。楽器を持ち込めなかったが、自身の想像力を頼りに紙の上で音楽を奏で、退所後それを骨組みにこの2作目を制作。ギターに加えてシンセも使った奥行きのあるサウンドで、彼女のセラピーの旅路を追体験する。

(Beat Records / Matador)

GINZA2021年12月号掲載

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