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「もしかして私も!?」下半身に違和感。身体検査でパニックになって…

  • 2021.12.19
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中学2年生のころ、身体検査中に経血が漏れてしまったクラスメイトがいました。私はそれをどこか他人事のように見ていましたが、その直後……。

経血漏れをしてしまったクラスメイト

クラス替えをしたばかりの中学2年生の春。毎年恒例の身体検査がありました。ジャージに着替え、クラスごと男女別で各検査項目に並んで待ちます。その日の私は生理日でしたが、小学6年生で初めて迎えた生理にも慣れてきて、腹痛だけが気になる日でした。

廊下で座って待っている間、同じクラスの列の前のほうで大きな声が聞こえてきました。どうやらひとりのクラスメイトが経血漏れをしてしまい周囲がパニックになってしまったようです。経血漏れをしてしまっていた子は恥ずかしそうにしながらも、周囲に気づかいながら笑顔で保健室に向かいました。私は「あの子も生理だったんだ……」と、そのときは他人事のように思っていました。

もしや! 私もやってしまった…!?

座って待っていると前のクラスが終わり、私たちのクラスに移動の指示がありました。すると、立ち上がったときに違和感を覚え、それとなくお尻を触ってみると、濡れた感覚。「え? 漏れた? どうしよう……」「この列を抜け出して、身体検査できなくなったらどうしよう……」。私はパニックになってしまいました。しかし、このまま何食わぬ顔して過ごすことはできません。こんなときに、声をかけやすいのは女性の先生! キョロキョロと探してみると若い女性の先生を見つけました。

急いで保健室へ…

みんなが移動するタイミングで私は列からサッと抜け出し、女性の先生のもとへ。事情を説明すると保健室に行きましょうと言ってくれました。先生は私の後ろを歩き、私の汚れたお尻を隠してくれていました。不安だった私をひとりにせず、付き添ってくれたことにホッとしたのを覚えています。保健室に入ると、保健の先生と同じクラスの先ほどの女の子がいました。

保健の先生は準備していたかのようにサッと着替えを用意してくれ、「待ち時間が長かったからね」と、漏れてしまったことをフォローしてくれました。しかし、着替え中も気分はブルーです。「クラスのみんなのところに戻ったら、いろいろと聞かれるのかな? なんて答えよう……」そんなことを考えていました。

着替えが終わると、先ほど経血漏れをしてしまったクラスメイトが待っていて「じゃあ、行こうか」と声をかけてくれました。不安で押しつぶされそうな私でしたが、その子と一緒に話をしながら移動している時間は気分も紛れました。

経血漏れはいつ、どこで起きるかわかりません。そして自分に起こるかも知れないし、他の誰かに起こるかもしれません。当事者は、私がなってしまったようにきっとパニックになってしまいます。

もし誰かが経血漏れで困っている姿を見つけたら、あのとき女性の先生がしてくれたようにスマートにサポートしてあげたい、保健の先生が言ってくれたようにフォローしてあげたい。そして、同じクラスの女の子がしてくれたように元気づけられる人間になりたいと思いました。

著者/小林香穂
監修/助産師 REIKO
作画/モリナガアメ

ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!


イラスト制作者:イラストレーター モリナガアメ

動物とゆめかわが好きな漫画家。自身の場面緘黙症の経験を綴ったコミックエッセイ「かんもくって何なの!?」「話せない私研究」発売中。グッズ制作やデグーの漫画を描いたりもしています。

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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