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お受験シーズンを終えて。公教育とルートX

  • 2021.12.18

体調が整わず、ごぶさた恐縮しております。

周囲は12月の声とともに、お受験チームは新年度に。年長さんのお友達は、試験から入学準備に忙しい様子。それぞれ志望校に決まったようで、他人事ながらほっと安堵。国立組はもう少しの辛抱でしょうか? 皆さまあと数週間、お風邪ひかれませんように。公立に進学予定のお子さんたちも、就学前検診が終わり、いよいよ! のムード。どちらも残り少ない園生活を楽しんでください。

ご近所ではインターや私立に通うお子さまが高比率、我が家も上3人はその部類ですが、4番目のぴぴは、公立の教育機関で育ててみようと考えています。

色々な理由がありますが、ひとつには通学時間の長さ。

我が家から30分圏内で国私立の学校は、超のつく名門のみ。ゆるーいお受験では到底歯が立たないレベル。さらに低学年のうちは、ただでさえ頻繁なお呼び出し。保育園の3駅間送迎でもしんどかったので、まだ続きそうなコロナ禍満員電車に乗せることが、どうしても踏み切れず。また、また通学制限が発生した際は近隣にお友達もおらず、寂しい思いをするのでは? という懸念もあり、これまでよりぐっと通学許容半径が狭まったように感じます。

通学時間の長さは、自由時間の少なさにもつながります。子どもの頃は特に「無駄」と思えることを繰り返し遊び、執念深く突き詰め、自身で楽しみや遊びを見つける力、集中力と体力、想像力を養う。これに尽きると思うので、ゆっくり何かに向き合う時間が少なくなることに、少し懸念が残ります。

私も子を持つまでは、自身の育った環境、親類や友人たちの通う私立とインターしか知識もなく、公立の教育についてほぼ知識皆無でした。自身の子を通わせ、初めてわかったことがたくさん。

まず驚いたのは港区内の認可保育園、幼稚園、公立小学校中学校等、全てが独自の特色を打ち出しており、画一的な運営ではありません。
保育園であっても、ぴぴの通う保育園はレッジョエミリアの理念のもとで運営。先生の数が多く、カリキュラムは個々にあわせて自由。現在は囲われた園庭はないものの、造形や外遊びの時間がとても長いなどの特徴があります。

また以前もお伝えしましたが、認可保育園といえども可処分所得は高く、ご両親の教育への熱意もかなり高い。教育現場から与えられるものを受け入れこなすというより、自ら進んで参加し作り上げていく「学びあい、分かち合い」の環境設定に強く感銘を受けました。

この親子たちと同じ環境で学ぶのであれば、公立への進学も楽しい! そう切り替えて公立小を調べ始めると、これまた面白い。

小中学校も同じく教員と生徒の人数比から、どの教科をどのように強化するか? 各省庁との連携も違い、港区では隣接のみですが学区選択制を取っています。

驚いたのは、区立小学校ではも「人気御三家」が存在すること!

3つの小学校は人気も高く、親子3代で通う方も多いそう。中受率は99%とも言われ、意識高い親子にあわせたベテランや意識高い教員が集まるそう(正確にはその空気に馴染んでいくのだと思いますが)。

合唱コンクールやミニバスケ等で全国大会優勝など、勉強以外の課外活動でもかなり力が入っているようです。

私立御三家を狙うお子さんの比率も多く、受験シーズンはピリピリムード。1年生から通塾する子が多いそうです

近年は御三家以外にも、国際学級、日本語学級を持つ外国籍の家族を持つお子さんを受け入れる学校に人気が集中。公立にいながらインターナショナルのムードが味わえると考えるのかもしれませんが、基本は両親あるいはお子さん本人が外国籍の子どもさんのみが資格保有となります。

人気が高すぎるせいか、ダブル(ハーフ)のお子さんは通常学級となるそうです。確かに園でも多国籍と思っていましたが、完全外国籍のお子さんは少なく。ご両親への外国語サポートもあるそうで、クラス担任でなくとも、学校にその体制があることは人気となるのも頷けます。

また御三家への対抗策か、隣接では幼小中一貫校が整備をはじめ、学校改革も進んでいます。

御三家は進学実績から人気が続くのだとは思いますが、子どもの個性で、進学実績以外の内容を見つつ、もっと自由に選べるよう突き抜けていくといいのでは? と思っています。

実は我が家も引っ越し前のその学区ど真ん中。現在は違う学区ですが、戻る予定はございません。

来年に向けて近隣小学校の校庭開放やプールなどに足を運びつつ、情報収集。ほぼ公立への進学を腹を決めたときに降ってきた話題、ぴぴの通う園の理事長が新たに都内私立小学校の顧問にも入られたようで。そちらも併せて情報収集していきたいと思います。

最近ママ友とも話していて改めて感じたのが、「教育は家庭から」ということ。

どんな学校に入れようとも、どんな環境にあろうとも、最後は家庭です。自身で学ぶ環境を作り、学びの先にある楽しさを見つける。学校はあくまで、その導火線でありサポート。

親が学ぶ楽しさを忘れず、日々新しい学びに向かっていく姿を見せられたらと思いつつ、本を開けば眠気の襲う母であります。みなさまも師走、お忙しいと存じますがお健やかにお過ごしくださいませ。

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