1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 集中力&やる気が上がる!タイマー式学習法で勉強効率アップ

集中力&やる気が上がる!タイマー式学習法で勉強効率アップ

  • 2021.12.18

子どもがやっと勉強を始めたと思ったらダラダラと行い、イライラしてしまうことはありませんか?なんでうちの子はこんなに集中力がないのだろうと嘆いてしまうこともあるかもしれません。

集中力を高めるためには時間を区切ることが有効で、そのためにタイマーを活用した勉強法が注目を集めています。時間を区切るとどんなメリットがあるのでしょうか、そしてタイマーをどのように活用すればいいのかを見ていきましょう。

タイムマネジメント能力を身に付けよう

学校、習い事、友達との約束などで忙しく「勉強する時間が足りない」という子も、時間の使い方を見直すことで時間が作れるようになります。

時間管理術、「タイムマネジメント」は、限りある時間を有効に使うためのスキルです。時間は有限であり資産です。時間の使い方が上手になることで、できることが格段に増えるようになるのです。

小さい頃からタイムマネジメントを意識することで、大人になっても時間を有効に使えるようになります。

時間の使い方の上手・下手で成績面でも違いが生じます。時間を上手に作れずに徹夜で勉強しても、その場限りとなりますし寝不足では良いパフォーマンスを発揮できません。

逆に上手に時間を使うことができれば、勉強の効率も上がり睡眠をしっかり取って万全の状態でテストに挑むことができます。

タイムマネジメントに必要なのは「意識」と「俯瞰」です。「意識」は、子ども自身が「このままではいけない」と感じることです。ダラダラ過ごして時間が取れず成績が下がる…など、悪循環に陥り「何とかしなくては」と危機感を持つことで行動に結びつきやすくなります。

「俯瞰」は、自分を客観視することです。少し離れて自分を見つめることができると、必要なこととそうではないことの選別ができるようになり、時間を上手く使うことに気付きます。

大切な2つのことですが、子どもが自分でそれを感じて行動に移すことはとても難しいでしょう。上手く気付かせるためには、親の声掛けが重要です。

「こうしなさい」、「ああしなさい」、と言われると反発し行動に移しづらくなります。直接ではなく「TVで言っていたけどこうするといいらしいよ」、「受験生の合格体験記でこう書いてあったよ」などと何気なく言うと耳に入りやすくなります。

誰かが頑張って結果を出していると聞くと、自分の行動と俯瞰して比べることもでき、行動につながりやすくなります。

タイマー式学習のメリットとは

タイムマネジメントを行いながら勉強するのに、タイマーを利用した「タイマー式学習法」がオススメです。どんなメリットがあるのでしょうか。

まずは、時間を区切るとなぜ集中できるのかを知っておきましょう。ここには心理学の法則が隠されています。作業の始まりには「初頭努力」、終わりには「終末努力」という集中力が高まる時間帯があります。

15分計算を行い5分休憩、再度15分計算という実験を行ったところ、初頭努力と終末努力が2回ずつ訪れ4回計算量が上昇しました。同様に休憩無しで同じ時間、つまり35分間計算を行ったところ、最初と最後の2回しか集中出来ない為5分休憩を挟んだ場合よりも計算量の上がらない時間が長くなるという結果になりました。

つまり、休憩を取らない方が5分長く勉強しているにも関わらず、休憩を取って勉強した方が集中する時間を長く確保し効率良く勉強できるということです。

※「神・時間術」クレペリン検査

タイマー式勉強法の最大のメリットは、時間を区切って勉強するため緊張感を持つことができることです。

緊張すると、やる気や集中力に影響するノルアドレナリンという物質が分泌されます。タイマーで制限時間を設定することは、緊張する環境を作り出すことになるので集中ができるのです。

人は長時間集中することが難しく、子どもであればさらにその時間が短くなります。それでも無理して勉強を続けることは、勉強の効率を下げることにつながります。

短時間の勉強を繰り返すことで集中力を持続することができ、効率的な勉強が可能となります。休憩を挟みまた取り組む、を繰り返すことで集中した状態を長く維持することができるのです。

普段の勉強だけではなく、確認テストや過去問を解く時にもオススメです。時間を区切って勉強することで、自然と受験本番のような時間の使い方が身に付きます。大問ごとに区切って測れば、全体の中でこの問題にはこのくらい時間をかけられる・もしくはこれ以上かけられないという感覚も身に付けることができます。

タイマー式学習法はこうやって行う

具体的に、タイマーをどのように使えばいいのでしょうか。
最初は、勉強を始める時にタイマーを15分にセットします。タイマーが鳴ったら勉強をやめて、3分のタイマーをセットして休憩します。休憩が終わったらまた15分勉強する、ということを繰り返します。勉強の間だけではなく休憩時間もタイマーを使用することでメリハリのある時間の使い方ができます。

慣れてきたら、やるべき勉強量を見て制限時間を決めてタイマーをセットします。時間内に終わればかかった時間を記録し、時間を過ぎた場合は終わるまで勉強を続け、最初にセットした勉強時間と実際かかった時間を記録します。繰り返すことで、勉強量に対してどのくらい時間が必要なのかを把握できるようになっていきます。

タイマーの習慣が身に付いてきたら、週間の勉強計画でもやることの隣に時間を書きましょう。やることが決まらない時は時間を書くだけでもOKです。やることや時間を可視化することで「今日はこれだけやる」という目安となり集中して取り組むことができるようになります。

受験対策としての使い方は、過去問などの試験問題を解く際、大問ごとに解答時間の目安を決めて時間配分します。大問ごとにかけてよい時間を体感しておくことで、途中の大問に時間をかけすぎて後半の問題に手が付けられなかったという事態を防ぐことができます。

途中を飛ばしながら全体をまんべんなく解くことで得点率を上げることができます。最後まで取り組んだ後に時間が残っていれば、飛ばしたところに戻って取り組めます。

算数の場合の時間配分例を見てみましょう。試験時間は50分で、1の計算問題は5分、2の数式は7分、3の文章題は10分、4の平面図形は13分、5の立体図形は10分とし、見直し・ケアレスミスチェックを5分とします。

それぞれの設定どおりにタイマーを設定して取り組みましょう。慣れるまでは、大問の横に時間をメモ書きしておくと時間を忘れずに解くことができます。

実際にタイマー式学習法をやってみた!

筆者も時間を区切って勉強する方法には以前から興味を持っていましたが、タイマーの種類も多く活用法も分からないため実行できずにいました。先日ママ友から、こんなタイマーを使っていると教えてもらい、「ソニック 時っ感タイマー」を購入してみました。

ダイヤル式のタイマーで、設定可能時間は最大60分です。
使い方は簡単で、中央のつまみを回して時間をセットするだけという単純なものです。文字が大きくて見やすいだけではなく、残り時間も色で確認することができるので時計の読めない小さい子でも使うことができます。

筆者の子は高学年ですので時計は読めますが、少し離れても残り時間が一目で分かるのが便利なようです。また、始めようと思った時にすぐセットできるので、操作に煩わされることなくすぐに勉強に取り掛かることができます。

以前時間を計った勉強を行おうと試みたことがありその時はキッズ携帯のタイマーを使っていました。しかし、タイマーをかけるまでのステップが多いとかけること自体が面倒になってしまいます。操作はシンプルなものが良いでしょう。

早速宿題を「これは20分でやってみよう」と時間を決めて取り組んでみて結果的に27分かかりました。意外と時間がかかったな、と予測と実際の差を感じていたようでした。休憩やゲームをする時にもタイマーを活用しています。

使用しているタイマーをご紹介しましたが、時間を計ることができればどんなものでも良いと思います。キッチンタイマーを活用している方も多いようです。操作性が複雑ではなく簡単にセットできるものが良いでしょう。

大切なのは時間管理を行い、メリハリをつけて勉強も遊びも行うことです。勉強する際、タイマーをかけることで「今からやるぞ」というスイッチにもなります。

集中力を高めて効率良く勉強できれば、長時間勉強しなくても効果があると思います。何より、ダラダラして喧嘩になる、ということも減るかもしれませんね。タイマー式学習法を是非活用してみてください。

元記事で読む
の記事をもっとみる