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佐藤寛太、加藤雅也と共演「目が合ったときの雅也さんの顔は忘れられない」

  • 2021.12.16
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佐藤寛太さん、加藤雅也さん
佐藤寛太さん、加藤雅也さん

映画「軍艦少年」で主演を務める俳優の佐藤寛太さんと加藤雅也さん。長崎・軍艦島の見える町で、地元の高校に通う海星(佐藤さん)は最愛の母(大塚寧々さん)を亡くし、けんかに明け暮れくれています。小さなラーメン屋を営む海星の父・玄海(加藤さん)も妻を亡くして酒浸りとなり、海星といがみ合っています。ある日、海星は大きな事件に巻き込まれ…同名コミックの映画化です。

オトナンサー編集部では、佐藤さん、加藤さんにインタビューを実施。原作の感想や役作りなどについて聞きました。

原作に「胸を貫かれるような感動」

Q.原作を読まれていかがでしたか。

加藤さん(以下敬称略)「台本に書いてない部分もあるだろうし、情報を得るために読みました。いい話だけど、むちゃくちゃヒットしたのかなと思いました。監督に聞いたら、『作家の柳内大樹さんが映画化したがっている、最も愛した作品です』と聞き、なるほどと思いました」

佐藤さん(同)「主役でお話がきていたのですぐ読みました。胸を貫かれるような感動を味わいました。海星とストーリーに一目ぼれしたので、僕が演じられるのは光栄でした。キャリアとしても、この役を演じられるのは財産になると思いました」

Q.作品のような親子関係はどう思われましたか。

佐藤「この作品は親側と子ども側両方の目線で描かれているじゃないですか。両者の気持ちを見ている方も分かるから、親子で殴り合える関係が成り立っています。でも、普通はどちらかの気持ちにしか立てません。そうなると、親はしつけと思って殴っても、子どもの気持ちが離れてしまって本末転倒です」

加藤「この作品は海星がいい子だから成り立っています。しつけで殴っても、グレたら終わりです。小さいときから、子どもと接してきて、信頼関係が子どもにもできているからこそだと思います。最近はお父さんが娘に嫌われなくなっています。僕も娘から、『キモい』とか言われると覚悟していましたが、そうはなりませんでした。それは小さい頃から、子育てに参加していたからです」

Q.出演にあたり、役作りや準備したことはありますか。

加藤「大塚寧々さんが演じる妻との歴史や思い出を考えました。途中から会話をする相手がいなくなり、思い出くらいしかないので、そこにどれだけ、リアリティーを出すかでした。妻のことを考えたら、怒れたり泣けたりするように作り込みました」

佐藤「自分がほれ込んだ作品で演じられるのはすごくうれしいことです。原作を実写化する作品に出演する機会が多いんですが、自分が原作で感じた感動以上のものを、見た方が感じ取ってくれないと成功と言えないと監督と話していました。できてよかったです」

Q.この作品はいつもより、思い入れが強いと感じました。

佐藤「いいキャストさん、いいスタッフさんに恵まれました。自分自身が原作のファンで、役もがむしゃらシーンが多く、懸命な姿は見せやすかったです。本当に一生懸命でした。分かりやすいですよね」

加藤「寛太が持っているものに近いものがあるから、楽だったんじゃないかなと思います。自分の中にあるものを出せる作品に出会えたことがラッキーです。どの作品も全力でやるけど、自分自身とピッタリの役にはなかなか巡り合えないから、幸運だと思いますよ。今の寛太にオファーが来たら、多分違う感じになったと思います」

Q.共演されていかがでしたか。

加藤「彼は真っすぐぶつかってくる役でした。演技で何かしようとするより、真っすぐくるしかない役でした。うまく演技をするのも大事ですが、真っすぐぶつかることも大事です。真っすぐな若者は少ないです」

佐藤「最後のシーンで目が合ったときの雅也さんの顔は忘れられないし、その顔を一番間近で見られて、役得だったなと思います」

映画「軍艦少年」は全国公開中。

オトナンサー編集部

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