料理好きなあの人の器SNAP。編集者・中村暁野さんの食卓

毎日のご飯、どんな器で食べていますか？センスのいい料理好きな方たちに、お気に入りの器を使った食卓のワンシーンをSNAPしてもらいました。自然豊かな神奈川県旧藤野町で暮らす編集者・中村暁野さんの食卓とは？

中村暁野/編集者
＠non19841120

朝ごはんで使う器【大皿編】

たいしたものは並べられない朝ごはんですが、好きな器を使うとそれだけで1日を気持ちよく始められる気がします

小泉敦信さんの大皿は直径約28㎝。おおらかな丸みと表面の絶妙な表情がとても気に入っています

私が住んでいる藤野という町には、陶芸家の方が多くいらっしゃいます。この器の作家・小泉敦信さんも藤野在住で、薪窯で磁器の作品を作っている方。この大皿はメイン料理でも、野菜のグリルでも、パンとチーズでも、何でも受け止めてくれる懐が深いお皿です。朝ごはんに大きなパンケーキを焼くことも多い我が家ですが、大胆でラフなこんなパンケーキももちろん受け止めてくれちゃう、そんなお皿です。

朝ごはんで使う器【小皿編】

目が覚めるようなトルコブルーが印象的な竹嶋玲さんの作品

深さがある丸い小皿は、ちょっとしたものを盛るのにぴったり

こちらも藤野在住の作家・竹嶋玲さんのものです。我が家は朝食に、ヨーグルトと果物、パンやスコーン、パンケーキなど何かしらの粉物を食べるのが定番。ヨーグルトにちょうどいい器はないかなぁと思っていたところ、ぴったりのこのお皿に出合いました。この器はヨーグルトのほかに、アイスを盛ってもかわいいです。

朝ごはんで使う器【深鉢編】

和洋なんでも合う、力強さを感じる青木亮さんの深鉢

ずっと大切に使いたい思い入れのある一枚です

オートミールを入れた深鉢は、今は亡き陶芸家・青木亮さんの作品です。藤野に窯をかまえていた青木亮さんは両親の古い友人で、私は幼い頃からよく可愛がってもらっていました。18歳で一人暮らしを始める時に「亮おじさんのお茶碗を買いたい」と工房に行ったら、「ちゃんと料理しろよ」と言って深鉢や平皿、茶碗などたくさんの器を「持っていけ」と持たせてくれました。生きていた時も亡くなってからも、ずっと宝物のように使い続けています。