旧正月の後にくる興味深い節日、「元宵節」のこと その⑪【週末アジア：台湾編】

連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

 

元宵節の台湾の4大行事についてお話させていただいていますが、
「北天燈、南蜂炮、東寒單、西乞龜」のうち
今回も引き続き「南蜂炮」こと「鹽水蜂炮」の体験記です。

 

新幹線（高鐵）の嘉義駅から車で向かった台南の鹽水。
鹽水出身の友人Adamsの実家でお昼ご飯をご馳走になったのが前回までのお話。

鹽水蜂炮のイベント本番は夜で、まだ時間がたくさんあるため
お散歩をすることにしました。

 

 

ここは遊客中心（旅客センター）。
大抵駅前にあるので、どこへ行ってもまずここへ行けば、この街のどこを見て廻れば良いかわかります。

 

 

銀鋒冰果室。
ここは鹽水で一番有名なかき氷屋さん。
大人気で、いつも賑わっているみたいです。

この日も大行列で、友人たちも木瓜牛奶（パパイヤミルク）を買って飲んでいました。

 

 

銀鋒冰果室のすぐお隣にあるのが、「鹽水八角樓」。
鹽水八角樓は1847年に建てられた鹽水で一番有名な古い木造建築物です。

ここは糖商人として富を成した葉さんの邸宅で、美しい建築に目が行きます。
葉さんが中国の職人を呼び寄せ、福州杉とレンガで建てたのが八角樓です。

 

乙未戦争中に日本軍が上陸した際は、伏見宮貞愛親王がこの八角樓を指揮拠点にしたそう。
その記念碑が今でも庭に残されています。

八角樓を建てた葉さんの孫である葉盛吉は太平洋戦争中に仙台に留学していたこともあり、
葉家は日本と浅からぬ関わりがあります。
お隣の銀鋒冰果室にも戦争時の銃弾の跡が生々しく残っていました。

 

 

ちなみにこの時は修復中で、中には入れませんでしたが、
通常は中の見学もできるそう！またリベンジしたいなぁ。

 

 

お姉さんがカンカン！と良い音をさせながら切っていた芭樂（グァバ）の屋台。
芭樂の屋台をみると買わずにいられないので食べましたが、美味しかった！

 

 

鹽水はイベントがなくても、行って散歩する価値のあるところだよ！
と教えてもらっていた通り、古い街並みや建築が素敵。

台湾には「何年後かにまた絶対訪れたい」と思っている場所が何箇所もありますが、
鹽水もそのひとつです。

 

今回は最後に、鹽水で見つけた窓枠コレクションをどうぞ！
（台湾の鉄の窓枠（鐵花窗）が、いろんなデザインがあってかわいいので
昔から撮りためているんです。今回は、鉄ではなく、石と木製）

 

 

次回もお散歩の続きです！

 

 

text：ayaco

台湾を第二の故郷として愛しているハンコ作家。行く時は旅のテーマを決めてちょっとロングステイをし、台湾の新しい魅力探しを楽しんでいる。
著書にはクラフト本として「ayacoのはんこノート」「ayacoの手帖のつくりかた」（共にワニブックス）があり、台湾旅行記として「台湾のたびしおり」「もっと！台湾のたびしおり」（共にワニブックス）「ayacoの台湾みやげ話」（幻冬舎）、「ayacoの台湾あいうえお」（朝日新聞出版）がある。

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