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『王女ピョンガン』でカギを握るコ・ゴンに扮するイ・ジフンに注目!

  • 2021.12.12

NHK・BSプレミアムで毎週放送されている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』では、主役のキム・ソヒョンの演技が際立っている。彼女はヒロインのピョンガン王女に扮し、記憶喪失から刺客になってしまう境遇を堂々と演じきっている。

そんなピョンガン王女の強い味方になっているのがナ・イヌの演じるオン・ダルなのだが、実はもう1人、陰からピョンガン王女を支える役割を果たしているのがイ・ジフンの扮するコ・ゴンだ。

このコ・ゴンは、本当に複雑な心情を持っている。なにしろ、父親のコ・ウォンピョ(イ・ヘヨンが演じている)はピョンガン王女を奈落の底に落とした張本人なのである。

コ・ウォンピョは、このドラマの最大の悪役だ。そして、狡猾な権力者として高句麗(コグリョ)の乗っ取りを狙っている。そのあげくに、ピョンガン王女の母である王妃を殺し、ピョンガン王女の命も狙っていた。

しかし、コ・ゴンはピョンガン王女の幼馴染であり、昔から彼女に恋心を抱いていた。そんな愛しい人が再びコ・ゴンの前に現れた。彼が動揺するのも当然だった。

イ・ジフン
心境の変化

しかし、父親のコ・ウォンピョは容赦がない。息子が嫌がることばかり命令してくるのだ。それによって、コ・ゴンは自分が取るべき行動に迷い続けている。しかも、ピョンガン王女を再び愛し始めた彼にとって、彼女の身の回りは危険なことがありすぎる。そのことで、コ・ゴンはとても心を痛めていた。

結局、コ・ゴンは変わらずピョンガン王女を愛していくためには、父親のコ・ウォンピョを打倒しなければならない。そんなことがコ・ゴンにできるのだろうか。

本当は根が優しいコ・ゴンをイ・ジフンが繊細に表現している。彼は武将としての強さと人間的な弱さを多様に演じ分けている。

今後、ピョンガン王女をめぐってコ・ゴンにどんな心境の変化があるのだろうか。それが『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』のストーリーを大きく動かしていくことになる。演じているイ・ジフンの表現力もますます注目されていく。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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