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年金手取り額の少ない都道府県ランキング、ワースト1位は?

  • 2021.12.10

将来受け取る年金は都道府県によって異なることをご存知でしょうか?一番多い都道府県と一番少ない都道府県では、年間で50万円を超える差があります。この記事では、「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和元年度)」をもとに、年金手取り額のワースト3を紹介します。

■「年金手取り額」は支給額の約9割

年金の手取り額は受給者によって異なりますが、一般的な手取り額は支給額の約9割とされています。

「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和元年度)」には都道府県ごとの厚生年金保険(第1号)および国民年金の1ヵ月あたりの平均年金月額(税込金額)が記されています。

この記事ではそれらの金額をもとに、以下の計算式を用いて各都道府県の年金手取り額を計算しています。

平均年金手取り月額=(厚生年金平均月額+国民年金平均月額)×0.9

では、平均年金手取り月額ワースト3都道府県を紹介しています。

■ワースト3位は秋田県の平均年金手取り額:15万9,875円

ワースト3位は秋田県です。

計算式:厚生年金122,488円+国民年金55,151円)×0.9=159,875円

秋田県は厚生年金平均月額が全国で下から2番目、国民年金平均月額は全国で5番目に低くなっています。特に厚生年金の平均月額が低いことが響いてこの順位になったと思われます。

■ワースト2位は沖縄県の平均年金手取り額:15万8,696円

ワースト2は沖縄県です。

計算式:(厚生年金124,217円+国民年金52,112円)×0.9=158,696円

■ワーストは1位は青森県の平均年金手取り額:15万7,800円

ワースト1となったのが青森県です。

計算式:(厚生年金122,081円+国民年金53,253円)×0.9=157,800円

厚生年金は全国で最低、国民年金は下から2番目の低さです。

ちなみに、平均年金手取り月額が全国一高額の神奈川県(20万284円)との差は4万2,484円、年間で50万9,808円と、50万円以上の大差がついています。

■都道府県によって大きく異なる年金の手取り額

以上で述べたように年金平均手取り額は都道府県によって大きく異なります。生活コストの違いを考慮しても非常に不公平感が強いと感じる結果です。

しかし、残念ながら都道府県による格差を個人レベルで変えるのは困難です。そこを根本的に変えるには一人でも多くの人が選挙に行って政治を変えていく必要があります。

また、自分でできる対策として老後資金を貯めるなどのマネープランを立てることも非常に重要です。まずは将来受け取る年金額を年金定期便などで確認し、年金だけでは足りない分を目標額として早い時期からコツコツと老後資金を貯蓄していくことをおすすめします。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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