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絶品だから、絶対食べておくべき! 知る人ぞ知る東京都内の「絶メシ」4選

  • 2021.12.9
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2020年にドラマ化もされ、グルメなファンたちの間で注目のワードとなっている絶品メシ、通称「絶飯」。今回は節約ライターのBoshikoさんが選んだ東京都内の絶飯を四つ、ご紹介します。

ドラマで注目度アップ「絶飯」とは?

2020年に放送されていた『絶メシロード』(テレビ東京系)というテレビドラマをご存じでしょうか。

深夜25時台の放送だったこともあり世間全体を巻き込むほどのブームは起こりませんでしたが、筆者個人としては非常に楽しく視聴したドラマです。

ストーリーは、主人公であるサラリーマンの男性が、週末を利用して気になる「絶飯(ぜつめし)」を食べに出かける話です。

いったい絶飯とはなんぞや、という人がほとんどかと思いますが、作内では「絶滅してしまいそうな絶品メシ」のことを指します。元ネタは、2017年に群馬県高崎市が公開したサイトがきっかけ。

とてもおいしい料理を提供するのに、後継者不足により存続が危ぶまれる飲食店を取り上げたサイトですが、ドラマの影響で認知が広がりました。

昔懐かしく、絶品。「絶飯」のイメージ(画像:写真AC)

ドラマで登場するお店は、どこも昭和の香りがただよい、好きな人にはたまらないはずです。特に、仕事に疲れた30代以上の心にはグッとっくる場面も多いのではないでしょうか。

このドラマにならって今回は、東京都内で食べられる「絶飯」を四つ選んで紹介します。

ただし、作中の定義のように「絶滅してしまいそうな」と筆者の主観でジャッジするのは大変失礼と感じるため、本稿では「ドラマには登場していないけれど、東京で食べられる昔懐かしい絶品な味」を紹介していきます。

1. 下北沢「とん水」

1軒目は下北沢にある「とん水」(世田谷区北沢)です。筆者も個人的に大好きなお店。

下北沢一番街に店舗を構える老舗の定食屋で、一度は閉店したものの、半年ほどのブランクを経て移転オープンしました。

古くからファンも多く、再オープンを望む声も多かったようです。

店舗のカウンターには古いノートがあり、同店を訪れたお客さんたちの声がびっしりと書き込まれています。大将とおかみさんへのメッセージを見ていると、じんわりと温かい気持ちになります。

筆者も訪れるたびに感じますが、おかみさんの優しさあふれる接客は、疲れた心に染み渡り、日々の忙しさから開放されたような気がします。

チーズカツ定食(画像:Boshiko)

そんなとん水ですが、味も当然折り紙つき。どのメニューも共通して素朴な味わいがあります。

特に人気のメニューが、チーズかつ定食。ラードで揚げたサクサクの衣に、ジューシーお肉とチーズのアクセントがなんとも食欲をそそります。

一度閉店しているという事実もありますので、気になる人は迷わず訪れておきましょう。

2. 神保町「キッチン グラン」

神保町にある「キッチングラン」(千代田区神田神保町)の横の路地は「木下通り」と呼ばれており、かつては木下3兄弟が経営するお店が並んでいました。

長男のキッチングラン、次男の「近江や」、三男の「さぶちゃん」。近江やとさぶちゃんは閉店していますが、キッチングランは代替わりして営業しているようです。

長年愛される飲食店が多い神保町ですが、このキッチングランも例外ではありません。お昼どきはスーツ姿のサラリーマンで混雑しており、訪問時間によっては外で待つことになるかもしれません。

しょうが焼き定食(画像:Boshiko)

肝心の料理はというと、ハンバーグやしょうが焼きなどを中心に昔なつかしい洋食がメイン。

どれもボリュームがあって、特に男性にはうれしいメニューばかりです。ボリュームのある洋食が好きな人も、きっと満足することでしょう。

3. 銀座「中華三原」

「中華三原」(中央区銀座)も老舗の町中華です。銀座のような一等地で、素朴な中華料理が食べられるのは何だかいっそう喜びが増します。

美原通りから一本入った路地でひっそりと営業している中華三原ですが、2021年現在は夜のみの営業。店内には仕事終わりのサラリーマンの姿が目立ちます。

常連とおぼしき人も多く、注文にも”慣れ”のようなものを感じます。

チャーハンがおいしいことで有名な中華三原ですが、どのメニューも安定感抜群。なかでも筆者が好きなのは「ニラ炒めライス」です。

ニラ炒めライス(画像:Boshiko)

だくだくの汁によく炒められたニラやもやし、ごはんにたくあんが乗っているのもうれしい心遣い。テーブル席もあるので、友人などとお酒を飲みつつゆっくりと楽しむのもアリでしょう。

町で少なくなってきた中華食堂。素朴で、どこか懐かしい中華料理を味わうだけ味わっておいて損は無いはずです。

4. 西新宿「とん酒場 満ぷく」

都営大江戸線の新宿西口駅から徒歩6分の場所にある「とん酒場 満ぷく」(新宿区西新宿)。本稿で紹介するとんかつのお店は2軒目ですが、こちらも名店のため外すことはできません。

令和の時代に“町のとんかつ屋”を探してもなかなか容易には見つけられないもの。もちろん繁盛していて全盛のお店もないわけではありませんが、概況からすればまさに町のとんかつ屋自体が「絶飯」的と言えるかもしれません。

同店の良さは何と言っても、チェーン店には決して出せない温かみのある雰囲気。年季の入った看板もなんとも味があります。

ロースカツ定食(画像:Boshiko)

サクサクとした衣に、オリジナルのソースをかけて食べる一口目は何にも代えがたい至福のときです。味の良さは言うまでもなく、リーズナブルな価格も魅力的です(筆者の注文したロースかつ定食は900円でした)。

これほどジューシーなとんかつを1000円以下で食べれる店は、東京中を探してもなかなかありません。新宿駅に訪れて、おいしいとんかつが食べたくなった人は、少し足をのばしてでもぜひ満ぷくに立ち寄ってみるべきです。

何気ない日の一食が、いつまでも記憶に残る

昭和の香りがただよう飲食店は、一朝一夕に成り立つものではありません。身近で気軽なチェーン店とは一線を画す魅力をたたえています。

ただ、そうしたお店は後継者の問題などから徐々に少なくなっています。

何とも言えない寂しさがありますが、だからこそ、今あるお店をなるべく利用して食べて応援、いつまでも守り続けていきたいものです。

店が歩んできた歴史に思いをはせながらいただく食事は、普段の一食とは違う特別なものになるでしょう。特別な記念日というより、何気ない今日食べる、絶飯。そんな日のご飯こそ、なぜかいつまでも記憶に残ったりもするものです。

「絶飯」と聞いて思い出すお店は人それぞれ。あなたのとっておきの「絶飯」もぜひ教えてください。

Boshiko(節約ライター)

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