1. トップ
  2. おでかけ
  3. G’s ART REVIEW 新進作家の写真・映像表現を紹介『記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18』etc.

G’s ART REVIEW 新進作家の写真・映像表現を紹介『記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18』etc.

  • 2021.12.8

12月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする展覧会をご紹介。

クリスチャン・マークレー トランスレーティング [翻訳する]

クリスチャン・マークレー[フェイス (恐れ)]2020 コラージュ
©Christian Marclay. Courtesy Gallery Koyanagi, Tokyo.

前衛的な音楽シーンの重要人物。同時に、視覚的な情報としての音や、現代社会における音楽がどのように表象され、物質化・商品化されているかに焦点を当てた活動から、現代美術と音楽をつなぐアーティストとみなされてきたクリスチャン・マークレー。国内初の大規模な個展となる本展では、初期作品から、イメージと音の情報のサンプルを組み立てた大規模なインスタレーション、現代社会に蔓延する不安を映し出した最新作まで、彼の多様で折衷的な実践が見られる。

柳宗悦没後60年記念展「民藝の100年」

[スリップウェア鶏文鉢]イギリス18世紀後半 日本民藝館

約100年も前に柳宗悦、濱田庄司、河井寬次郎が作り出した新しい美の概念「民藝」。本展は、総点数450点を超える作品と資料を通して、民藝の試みを俯瞰的な観点から捉え直す。注目したいのは、「美術館」「出版」「流通」という三本柱を掲げたモダンな「編集」手法と、地方 の人・モノ・情報をつないで協働したローカルなネットワーク。「既にある地域資源」を発見し、人・モノ・情報の関係を編みなおしてき た民藝運動から、持続可能な社会や暮らしを考えてみては?

記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18

山元彩香[ Untitled #286, Mzimba, Malawi]〈We are Made of Grass, Soil, Trees, and Flowers 〉より 2019 ©Yamamoto Ayaka, courtesy of Taka Ishii Gallery Photography/ Film

18 回目となる「日本の新進作家」は、身体と土地、風景、記憶との関わり合いをさまざまに追求する作家たちの写真・映像表現を紹介する。 太古から定住と移動とを繰り返してきた人類。しかし、グローバル化や環境の変化に晒される今、私たちは土地・風景、そして他者とどう関わるかを問われている。歴史、風習、伝承といった形で遺ってきた土地特有の記憶に向き合う5組の作家の表現は、私たちの生きる現在を考えるのに役立つヒントをくれるだろう。

*展示期間、内容などは諸事情により変更する場合があります。詳細は各展公式サイトをご参照ください。

GINZA2021年12月号掲載

元記事で読む
の記事をもっとみる