今回は、「肖り者」という漢字をご紹介します。
「者」という漢字が使われているところから、おそらく特定の人を指している、と推察できますが…。
「者」が付く漢字は他に、「曲者(くせもの)」や「学者(がくしゃ)」、「若者(わかもの)」等がありますがそれ以外にもたくさんありますよね。
そんな中でも、「肖り者」はいったいどう読むんでしょうか。
「肖り者」の読み方!
おそらく、大半の方が「肖り」をどう読むのか迷われているかもしれません。
「肖」という漢字は、「元のものに似る、似せること」を意味しています。「肖像画(しょうぞうが)」という言葉にも使われていますよね。
ただ、「肖」を「しょう」以外にどう読めばいいのかわからない方も多いはず。
ここでヒント、「肖り者」は「〇〇〇りもの」と読みます。空欄に当てはまる「肖」の読み方を考えてみてください。
それでは正解を発表させていただきます。
正解は「あやかりもの」でした!
「肖り者」について
「肖り者」は「あやかりもの」と読むのですね。「肖」は先述した「しょう」以外に、「肖(あやか)る」と読むことで以下のような意味で使われます。
〘自ラ五(四)〙
① 揺れ動いて変化する。動揺する。変化する。
② 感化されて、同様な状態になる。似る。多くは、しあわせな人に似て、自分もしあわせになるなど良い状態についていう。
③ (疫病が)流行する。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
では、「肖り者」という漢字の場合、上記の①~③のうち、どの意味で使われているんでしょうか。辞書で確認してみましょう。
他の人があやかりたいと思うほどの幸せな人。また、同じ果報にめぐりあった幸せ者。
出典:『デジタル大辞泉』(小学館)
なるほど、「肖り者」は「肖る」の②の意味で使われているようです。
ちなみに、「肖り者」の類語として「幸せ者」「果報者」等が挙げられます。こちらも併せて覚えておくと良いかもしれません。
まとめ
「肖り者」は「あやかりもの」と読み、「他の人があやかりたいと思うほどの幸せな人。また、同じ果報にめぐりあった幸せ者」という意味でした。
今回の「肖り者」のような、読めそうで読めない難読漢字はまだまだありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。