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「豆汁」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.1.12
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私たち日本人の食卓は、大豆に支えられていると言っても過言ではありません。豆腐に醤油、味噌や枝豆、豆乳に湯葉等々…。挙げればキリがないですよね。

今回は、そんな大豆にまつわる漢字「豆汁」の意外な読み方についてご紹介します! 実はこちら、ひらがな1文字で読めてしまうんです。

「豆汁」の読み方

いきなりひらがな1文字をノーヒントで当てることはできないと思うので、正解に近づくために、別の読み方から見ていきましょう。

「豆汁」は「ごじる」とも読みます。こちらは「呉汁」と表記されることが多いとのこと。日本各地に伝わる郷土料理で、大豆をすり潰しペースト状にしたものを味噌汁に入れて食べるそうです。

実は、上記が大きなヒントになっています。「ごじる」の中に入れる大豆をすりつぶしてペースト状にしたものが、実は今回紹介する「豆汁」なんです。

ここまで来ればピンときた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そう、正解は「ご」なんです!

「豆汁」について

まずは「豆汁(ご)」の辞書的な意味から見ていきましょう。

〔名〕 大豆を水にひたしてやわらかくし、すりつぶした汁。豆腐の原料や染物または油絵の彩料になる。〔名語記(1275)〕

出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館

 

先に挙げた「ごじる」に入れるだけでなく、豆腐の原料等にも使われるんですね。また、「豆油(ご)」と表記する場合もあります。

原料とそれを使ってできる料理の名前が同じだと、かなりややこしく感じてしまいますよね。

なお、「豆汁」は「とうじゅう」や「あめ」とも読みます。「とうじゅう」は北京の伝統的な栄養食品で、豆乳を乳酸発酵させた少し酸味のある飲料とのこと。また「あめ」は「灝」とも表記することができ、味噌や醤油をつくるために大豆を煮た時に出る汁のことを言うようです。

ちなみに、滋賀県にはとてもよく似た名前の郷土料理「打ち豆汁(うちまめじる)」があります。こちらは「ごじる」と違い、大豆を乾燥させて花形にし乾燥させたものを入れた味噌汁とのこと。「ごじる」とは別物ですので分けて覚えておきましょう!

まとめ

「豆汁」はひらがな一文字では「ご」と読み、大豆をすりつぶしてペースト状にしたもののことでした。

私たちの食卓の周りには、まだまだ数多くの大豆由来の食品があります。もしかしたら、その中には「豆汁(ご)」のように意外な表記をするものが眠っているかもしれませんね!