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「逆効果の場合も!」アンチエイジング&ダイエットのための飲料の選び方とは?【美容専門医監修】

  • 2021.12.7
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美容・アンチエイジングの専門医である黒田愛美先生によれば、ダイエット中にとるもので一番気を付けたいのは飲料。健康や美容に良い、ダイエットに良いと思って飲んでいるものが逆効果になっているケースがとても多いと言います。アンチエイジングやダイエットためにはどんな飲料を選べば良いのか黒田先生に聞いてみました。

市販の飲料には大量の砂糖が

黒田先生が普段飲んでいる飲料は水、炭酸水、ハーブティなど。すべて砂糖が入っていません。

「ダイエット中なので甘い物は食べていませんと言う人も、よく話を聞いてみると砂糖入りのカフェラテを飲んでいたり、美容のために美肌効果をうたう飲料を飲んでいたりすることがとても多いです。

市販されている飲料の多くには砂糖が入っていて、気付かないうちに砂糖を過剰に摂取してしまうことがあります。飲料を買うときは無糖であるか確認して選ぶようにしましょう」(黒田先生)。

また、運動時の栄養補給にと、スポーツドリンクを飲んでいる人も多いそう。スポーツドリンクも砂糖が多く入っているので、経口補水液など砂糖が入っていない、または少ない飲料を選ぶようにすると良いそうです。

一番控えたいのがカロリーゼロ飲料

ただし、無糖をうたっている飲料も油断できません。加糖飲料よりも、ダイエットやアンチエイジングのさらなる大敵が“カロリーゼロ”飲料なのだそう。「ダイエット中だからカロリーゼロ飲料に」としている人も多いと思いますが……。

「カロリーゼロ飲料には人工甘味料が使用されています。人工ですから体内で分解されにくく、とり過ぎて過剰に体内に入ると細胞の代謝を悪くする性質が疑われています。 腸内細菌叢(腸内の細菌群)を変化させて耐糖能(血糖値の処理能力)を低下させ、太りやすく、また、細胞を老化させる可能性もあるとされています。

詳しいメカニズムはまだ明らかになっておらず研究者の間でも賛否両論があります。糖尿病の予防や治療にも使われていますが、一方で多くの人工甘味料が体内へ及ぼす影響が報告され、慢性的な健康被害を及ぼす可能性が指摘されています」(黒田先生)。

一見ダイエット中でも飲んでいいかなと思える飲料が、実は逆効果ということもあるのです。次に、飲料の選び方をお伝えします。

甘みはできるだけ天然甘味料を選んで

飲料を選ぶときは食品表示を見たほうが良さそうです。ほかにも控えたい糖分はあるのでしょうか。

「果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖といった甘味料も、人工甘味料と同様に、肥満や老化を促進する性質があることがわかっています。これらは砂糖よりも安価という理由で、飲料だけでなくお菓子や調味料など甘みのある加工品の多くに入っています」(黒田先生)。

砂糖や人工甘味料を控えたほうが良いとなると、ダイエット中は甘い物については飲まず食わずに。甘党の人にとってはストレスがたまりそうですが……。

「私は甘党で、甘い物を食べるのが大好きです。自宅にはデーツシロップ、羅漢果、はちみつなど天然の甘味料があるので甘みはそれらでとっています。

ですが、いただきもののお菓子などはありがたくいただきますし、外食をするときは気にしないようにしています。甘い物はもともと、生命維持に必須というわけではなくし好品ですよね。ダイエット中もストレスは禁物なので、息抜きに甘い物を少しとる分には問題ありません。バランスが大切です」(黒田先生)。

まとめ

健康と美容に良いものをと、選んで飲んでいたものが実は逆効果だった……ということにびっくり。加工品を買うとき、特に値段が安いものについては、原材料表示をしっかりチェックしてから買うほうが良さそうです。そして、黒田先生によれば、体に入れるものはできる限り手作りが良いということ。いつまでもきれいでいることを目指すなら、まずは食事、なかでも糖分の管理はとても大切ということです。

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著者:mido

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。


監修者:医師 黒田愛美先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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