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『地獄が呼んでいる』実は“アドリブ”の連発だった!?地獄行きを伝える天使の衝撃的な正体とは…

  • 2021.12.7

Netflixオリジナルシリーズ『地獄が呼んでいる』が、公開から10日で1億1000万回の視聴時間を記録し、93カ国の「TOP10」リストに名を連ねている。高い世界的人気を受け、Netflixはビハインドカットを公開した。

#ユ・アインとヤン・イクジュンが作りあげた第3話の名シーン

『地獄が呼んでいる』は、突如出現した地獄の使者たちに、人々が地獄行きを告げられる超自然的な現象から幕を開け、その混乱に乗じて復興した新興宗教団体「新真理会」と、不可解な事件の実体を明らかにしようとする人々が繰り広げる物語。

(写真提供=Netflix)

最初に公開されたビハインドカットは撮影前に変更されたシーンで、長いセリフを完璧にこなしたユ・アインとヤン・イクジュンの姿だった。突然起こった超常現象が、正義のない人間に対する神の警告だと唱える新興宗教「新真理会」の議長チョン・ジンス(演者ユ・アイン)は、人々の弱った心に迫る人物だ。

彼のねじれた信念が現れる第3話のエンディングシーンを、最後の最後まで悩んだというヨン・サンホ監督。撮影直前にセリフを全面的に修正し、ユ・アインはA4用紙2枚の長いセリフを一気に覚えたそうだ。チョン・ジンスの苦悩と苦しさを、絶叫するかのように爆発させる彼の演技にスタッフらはどよめいたという。

(写真提供=Netflix)

「最初のセリフからエンジンがかかったような気がして、これを止めてはいけないような気がした」というヨン・サンホ監督は、その場でワンテイクの撮影に変更し、スタッフ全員が心を1つにして動いて名シーンを完成させた。

チョン・ジンスの不安を極大化させるために、懐中電灯を照らしながら動いたヤン・イクジュンも、急なワンテイクに変わった状況で、完璧なリアクション演技を見せてくれた。キャラクターと状況に完璧に溶け込んだ2人の俳優によって爆誕した名シーン。全世界の視聴者に、人間の意思と自律に対する強烈な問いかけを投げかけた。

#名俳優らの天才的なアドリブ

『地獄が呼んでいる』に出演した俳優たちは、非現実的な世界観で、より現実的にキャラクターを描き出すために苦心した。ヨン・サンホ監は「この世界を築くために、才能を持った多くのアーティストたちが集まって一緒に公演をした感じだ。俳優たちの優れた演技と適切なアドリブが完成度を高めた」と伝えた。

(写真提供=Netflix)

また、「平凡さを新しく演じた。演技の天才だ」と監督自ら称賛を送ったパク・ジョンミンは、上司との些細な葛藤をもたらしたときや、車内で放つ独り言など、日常的なシーンにアドリブを加え、キャラクターにリアルさを吹き込んだ。

さらに、パク・ジョンジャを演じて大きな注目を集めているキム・シンロクも、アドリブで印象的なシーンを完成させた。地獄行きのテレビ生中継を提案したチョン・ジンス議長が、パク・ジョンジャを罪人だと決めつけると、怒って部屋から出てくる子供たちを叱るシーン。これも実はキム・シンロク自らが作り出したアドリブシーンだった。子供たちを叱り部屋へ連れ戻すシーンと、空港で子供たちを抱きしめたりすることなく見送ってしまった後に発するパク・ジョンジャの切ないセリフは、全世界の視聴者を涙ぐませた。

(写真提供=Netflix)

#地獄行きを告げる天使の衝撃的な正体

地獄に行く日を告げる天使の正体も、注目を集めている。映画『パラサイト』でキュートな女子高校生を演じたチョン・ジソが、天使の声と表情を演じ、実在しない天使に生命を吹き込んだ。

「未知の超自然的な存在と対立する姿を具体的に見せることはできないが、気になるように作りたかった」と監督が語る天使は、チョン・ジソの細かい表情とリアルなグラフィックで、少ない登場だったが全世界の視聴者に衝撃を与えた。

(写真提供=Netflix)
(写真提供=Netflix)

#『地獄が呼んでいる』、本当は4~6話が最初だった?

ストレートなタイトルにふさわしく、強烈なストーリーで世界を魅了している『地獄が呼んでいる』は、ヨン・サンホ監督とチェ・ギュソク作家のコラボ作品だ。

超自然的な現象で混乱に陥った社会で生きていく人々の話に関心が多かったヨン・サンホ監督。劇中の後半部で新しくなった「新真理会」についての話を先に執筆した。そのため、ドラマも全体的に前半部と後半部に分かれている。

2人のビッグクリエイターがコラボした『地獄が呼んでいる』は、韓国社会と正義に対する強烈な問いを投げかけて世界的人気を博している。

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