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“ものがたりを食べる”。おいしい絵本『種をあつめる少年』の世界

  • 2021.12.4
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誰もが知っている小説、童話、映画などのストーリーを前菜からデザートまでコース仕立てで楽しむポップアップレストラン『ものがたり食堂』。主宰する、フードディレクターのさわのめぐみの初の絵本が発売される。

『ものがたり食堂』は物語に登場する料理を再現するのではなく、その物語を通して感じた色、風景、香りを味に、お皿に表現しているという、さわのめぐみのクリエイティブなアートワーク。いわば、“食べる読書感想文”といえるだろう。
今まで『人魚姫』や『美女と野獣』など、約30作品以上のポップアップレストランを表現してきたさわのめぐみが、初めて自身が紡ぐ物語を発表。絵本として出版することとなった。

物語は『種をあつめる少年』。さわのめぐみが10代の頃から書き溜めてきた『夢日記』を元に制作されたストーリーなのだという。
キャラクターを決定づける絵の担当は、イラストレーターの中村まふね。銅版画をベースに制作され、美しい叙情的な絵本に仕上がっている。
編集を担当したのは、都立大学に店舗を構える「ニジノ絵本屋」だ。以前取材でも話を伺った(https://harumari.tokyo/65981/)ように、彼らは読む人とつくる人をつなげるような多岐に渡った活動やユニークな読み聞かせのパフォーマンスで評判。作者の想いをカタチにするパートナーを彼らが務めているとあれば、そのクオリティは間違いないといえる。発売後の活動も期待大。年明け1月7日からはこの作品の『絵本ができるまで展』がニジノ絵本屋で開催されるのでこちらも要チェックだ。

また『ものがたり食堂』ならではの世界を丸ごと楽しめる、絵本とオリジナルクッキーのセット購入をおすすめしたい。主人公の少年をかたどったおいしいクッキーを食べながら、『種をあつめる少年』の世界を楽しもう。

種をあつめる少年
公式サイト:https://nijinoehonya.studio.site/tas#story_tas
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