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チャールズ皇太子、カミラ夫人に正式な王妃の称号を与えようと画策? ハリー王子とウィリアム王子は「うんざり」。

  • 2021.12.4

エリザベス女王の息子で次期王位継承者であるチャールズ皇太子は、妻のカミラ夫人に正式な王妃(Queen Consort)の称号を与えたいとかねてより画策中らしい。

ヨルダン北部のウムカイス遺跡を見学するチャールズ皇太子とカミラ夫人。(ヨルダン、2021年11月17日)photo: Getty Images

エリザベス女王の健康状態が懸念される一方で、別な話題が浮上してきている。在位69年となった女王亡きあとはどうなるのだろう? イギリス王位継承順位に従い、チャールズ皇太子が王位を継ぐことになるはずだが焦点となっているのは、皇太子の妻の称号だ。と言うのもチャールズ皇太子は結婚して16年となるカミラ夫人に、自分が王となった暁には「正式な称号を授けたい」と考えているようなのだ。チャールズ皇太子は自分の妻が伝統に従い、王妃(Queen Consort)の称号を得ることに執着していると言われる。

ダイアナ妃へのオマージュ

しかしながらチャールズ皇太子の公邸であるクラレンスハウスはふたりが結婚した2005年当時、チャールズが王となったときにカミラ夫人は王配(Princess Consort)と呼ばれることになると発表していた。これは当時、余計な反発を招かないための判断だった。チャールズ皇太子の最初の妻であるダイアナ妃の記憶が人々の間に強く残っていたこと、そしてカミラ夫人がチャールズとダイアナの離婚を進めた原因となったとイギリス国民が考えていたことが理由だった。

チャールズ皇太子の2人の息子、ウィリアム王子とハリー王子は、父親がこの件に固執していることを心底残念に思っているようだ。イギリス王族の伝記を多く執筆している作家のロバート・レイシーは、2021年11月23日の米「ニューズウィーク」誌の記事でこう語っている。「父チャールズ皇太子がカミラに正式な王妃の称号を与えようと画策していることに兄弟二人ともうんざりしていることがわかった」

ニューズウィーク誌は、昨年5月にイギリスのオンライン市場調査データ分析会社のYouGov社がイギリス国民を対象に行った世論調査も引用している。それによると、イギリス人のうち、カミラ夫人が王妃(Queen Consort)の称号を得るべきだと考えている人はたったの13%だった。今後の情勢がチャールズ皇太子に有利となるのか、それともカミラ夫人にそのような称号を与えたくないと考えている息子たちやイギリス国民側に立つのかは、いまのところわからない。

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