1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 音楽「Serotonin」 girl in red:やさしい気持ちになれる、心がふっと温かくなる珠玉の名作選Vol.12

音楽「Serotonin」 girl in red:やさしい気持ちになれる、心がふっと温かくなる珠玉の名作選Vol.12

  • 2021.12.4
  • 339 views
音楽「Serotonin」 girl in red

苦痛を共有し、誰かを救うZ世代のアーティストの勇気ある告白を歌詞に

漠然とした不安に取り憑かれたとき、Z世代の音楽家の楽曲を聴くと気持ちが楽になる。それは“かれら”がメンタルヘルスやジェンダーなどをテーマに現代社会における「軋み」や「変化への意思」をリアルな言葉と音で形にしてくれているからだと思う。

ノルウェー出身の22歳、girl in redことMarie Ulvenの楽曲「Serotonin」は、混乱した状態にある自身のコントロールをなんとか取り戻そうともがくさまを赤裸々に描いている。精神的な不調を告白するのは勇気がいること。でもそれは同じ悩みを共有する誰かを暗闇から救い出すきっかけにもなり得る。

自分自身を愛することは他人を救うことにもつながっていくのだ。

毎日壊れていく
でも私を救えるのは私だけだから
黙って受け入れるよ
ガキみたいに泣き叫んで

「Serotonin」より

文・小田部仁

Information

「Serotonin」 girl in red

同曲はビリー・アイリッシュの兄であるFINNEASがプロデュースを担当。収録したgirl in redのデビューアルバム『if i could make it go quiet』はSpotify、Apple Musicなどサブスクで配信中。

元記事で読む
の記事をもっとみる