昨今PCやスマートフォンなどの電子機器を使っていると、「ギガバイト(以下GB)」という単位をよく目にします。
GBはデータの容量を表す単位です。GBのほかに、ビット(以下b)やバイト(以下B)、キロバイト(以下KB)、メガバイト(以下MB)、テラバイト(以下TB)などがあります。
この中で最小単位がb、その次に小さい単位がBです。基本単位として使用されるのはB。ちなみにGBの「B」は、Bです。
そこで今回はGBをBで表すとどうなるのか、考えてみましょう。
さて「1GB」は「何B」でしょうか。
正解は...
1GBは、1,073,741,824 Bです。
なんと10桁!みなさん、正解できましたか?
実はこの数字、もっとシンプルに表すことができるんです!
解説
「1,073,741,824」は、2³⁰(2の30乗)と表すことができます。
どうして2の乗数で表すことができるのでしょうか?実はコンピュータの情報(データ)処理のルールを踏まえると、わかりやすいんです!
PCやスマホなどのコンピュータは、二進法というルールに従ってよって情報処理を行っています。二進法とは「0と1の2種類の数字で数を表す方法」です。
この考え方を踏まえると、データの容量を示す単位であるBは、2の乗数で表すことができます。
Bを小さい単位から順に整理すると、次のようになります。
1KB 2¹⁰(1024) B
1MB 2²⁰(1,048,576) B
1GB 2³⁰(1,073,741,824) B
1TB 2⁴⁰(1,099,511,627,776) B
ちなみにスマホ関連でよく目にする「パケット」も、GBと同様に2の乗数で表すことができます。1パケットは128B、つまり2⁷Bです。こちらも合わせて覚えておくと、便利かもしれませんね!
まとめ
日常生活でよく目にする単位「GB」の問題、いかがでしたか。
10桁の数字を覚えなくても、「Bは2の乗数で表すことができる!」と覚えておけば、GBだけでなくKBやMBなど他の単位にも使用できますね。
スマホやPCの空き容量を確認するときなど、日常生活の中でぜひ使ってみてください!
参考文献:『日本大百科全書(ニッポニカ)』、小学館
ライター:吉野あゆみ
完璧文系の大学時代から中学数学の家庭教師アルバイトをしていた、隠れ数学好き。現在も数学の教科書や問題集を校正しながら、文系目線で数学に向き合っています。数の世界の楽しさを、みなさんにお伝えしていきたいです!
編集:TRILLニュース