小学生のころ、分数や%について習ったのを覚えているでしょうか。
分数、%どちらも「ある数が全体に対してどれだけの割合を占めているか」を表現することができます。
例えば1/2は全体の半分のことですよね。これを%で表すと50%ということになります。
この例のように分数は%の形で表すことができますが、その変換方法を覚えているでしょうか。
それでは、今回の問題を出題します。
10/25を%で表してください。
答え
10/25という数は、25という全体に対し10しかない状態です。
これを%表記にするには、分数を小数に変換するのがポイントです。
では、答えを発表します。
10/25を%で表すと、40%になります。
解説
答えについて解説する前に、まず%(百分率)とはどんな数だったかをおさらいしておきましょう。
%は、全体を100としたときの割合を表す方法です。
例えば、1/100は1%となります。
そして、1/100は小数で表すと0.01です。まとめると、以下のようになります。
1/100=0.01=1%
さて、同じ理屈で言えば55/100は0.55であり55%です。
55/100は11/20と約分することができますので、
55/100=11/20=0.55=55%
元々与えられた分数が「55/100」ではなく「11/20」だったとしたら、一発で%表記に直すことは難しく感じられるかもしれません。
%に登場する「55」という数字が表れないため、ちょっと頭を使う必要がありますよね。
さて、今回の問題に戻ってみましょう。
10/25を10÷25と捉えて、割り算をします。
10÷25=0.4
0.4×100=40%
簡単に%に変換できました。
なお今回は分母が25で100の約数になっているため、以下のような方法も可能です。
10/25の分子・分母に4を掛ける
40/100に変形→40%
まとめ
割合の表し方には、%の他に歩合という方法もあります。「きょうのお肉は○割引」でおなじみの「割」は歩合の一種。他にも歩合には「分」や「厘」などの単位があります。
%と同じく、分数を歩合表記にする時にも小数を経由すると簡単です。
分数→小数の手順を覚えておくと、様々な場面で使えますね!
ライター:veyu
通信制大学にて高校数学教員免許を取得。数検2級にも合格している「数学が趣味の人」。現在は学習ボランティアを通して子どもたちに数学を教えています。算数や数学の問題に潜む「解ける快感」を一人でも多くの人に味わってほしいです。
編集:TRILLニュース