この計算問題、解けますか?
小学校の時に習った九九を覚えていれば、1桁×1桁の計算は一瞬でできるのではないでしょうか。
一方、2桁同士の掛け算を暗算で解くのは難しいもの。
問題を見ただけで、計算機を取り出したくなる気持ちも分かります。
しかし、大きな数同士の掛け算でも“あるコツ”を知っていると、暗算で解くことができるかもしれません!
今回出題する問題もその1つ。
「25×84」を暗算で解いてみましょう!
答え
暗算で計算できたでしょうか?
頭の中で筆算を思い浮かべている人は、解くのにかなり時間がかかっていることと思います。
しかし、“あるコツ”を思いつけば、数秒で解くことができます。
それでは、答え合わせです。
答えは、2100になります!
解説
この問題を暗算で解くコツは、「25」に注目することです。
25は4を掛ければ100になる数字です。
25×4=100
この問題の中には、一見4がないように見えます。
しかし、84を以下のように分解すれば、4が出てきます。
84=4×21
84を分解した形にして、もう一度問題を見直してみましょう。
25×84
=25×4×21←分解!
=100×21←100を先に作る!
=2100
難しく見えた2桁の掛け算が、100を作ることで一気に簡単な印象になったのではないでしょうか。100の掛け算は00を付けるだけなので、とても楽なのです!
このように一見難しくても暗算で解ける掛け算には、工夫次第で100の塊を作り出せるモノが多いです。
ちなみに、掛け算には「交換法則」といって、どこから計算しても答えは同じという法則があります。そのため、以下のようなタイプの問題でも先に100の塊を作ってしまうことができます。
4×11×25
=4×25×11
=100×11
=1100
まとめ
いかがでしたか?
そろばんやインド式九九など特別なスキルがなくても、工夫次第で暗算が簡単にできる場合があります。
ポイントは100をいかに作り出すか、です。
ちょっとした買い物の時などに「この計算、楽にできないかな」と考えるきっかけになっていただければ嬉しいです。
ライター:veyu
通信制大学にて高校数学教員免許を取得。数検2級にも合格している「数学が趣味の人」。現在は学習ボランティアを通して子どもたちに数学を教えています。算数や数学の問題に潜む「解ける快感」を一人でも多くの人に味わってほしいです。
編集:TRILLニュース