この問題、解けますか?
「しょうゆと酢の割合を1:2にして混ぜます」、こんな料理のレシピ、見かけたことはないでしょうか。比は日常的によく登場するので、身に着けておいて損はない知識です。
今回は比を使った問題にチャレンジです。?に当てはまる数を考えてみてください。
30:20=6:?
答え
料理のレシピでは、1:2のように一番簡単な形で比が使われています。
だからこそ、実際に使用する分量の30や20のような大きな数字の比が現れると、とまどってしまう方もいるかもしれませんね。
でも、数字の大きさに惑わされてはいけません。
答えは、分かりましたか?
それでは、答え合わせです。
?に当てはまる数字は…「4」になります!
解説
この問題では左の式と右の式がイコールで結ばれているのがポイント。
比というのは、簡単に言えば2つの数の関係性について表したモノです。
例えば、「しょうゆと酢の割合が1:2」という文は、「しょうゆの量を1としたら、酢はその2倍になります」という意味です。
ここでしょうゆの量を10にしたら、必要な酢の量はどうなるでしょう。
酢はしょうゆの2倍なのだから20になりますよね。
1:2=10:20
上記の式を、別の観点から見てみましょう。
しょうゆが1から10、つまり10倍になると、酢も2から20の10倍になっていますよね。
つまり比の関係では片方が○倍になれば、もう片方も○倍になるのです。
1:2=10:20=1×○:2×○
逆の見方をすれば、しょうゆを10で割った時は、酢の方も10で割れば良いことになります。
片方を△で割るとき、もう片方も△で割れば比の関係を保てるということです。
10:20=10÷△:20÷△=1:2
さて、問題の式に戻りましょう。
30:20=6:?
30をしょうゆ、20を酢と考えます。
しょうゆが30から6になるには、5で割ればOKです。
そして酢の20も同じ5で割れば… 問題の答えである4が求められます!
30:20=30÷5:20÷5=6:4
まとめ
いかがでしたか?比は数字が大きくなると、途端に難しく見えるものです。
しかし、右にも左にも同じものをかける、同じもので割る。
この基本に戻れば比をシンプルに扱えますよ!
ライター:veyu
通信制大学にて高校数学教員免許を取得。数検2級にも合格している「数学が趣味の人」。現在は学習ボランティアを通して子どもたちに数学を教えています。算数や数学の問題に潜む「解ける快感」を一人でも多くの人に味わってほしいです。
編集:TRILLニュース編集部