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【冷え・疲れ・乾燥対策】ゆる〜くできるセルフケア「おうち漢方」のススメ

  • 2021.11.29

おうち漢方って何?

お話を伺ったのは……

CoCo美漢方

田中友也さん

鍼灸師、国際中医専門員。漢方にまつわるツイッターのつぶやきが大評判! 著書は『おうち養生きほんの100』(KADOKAWA)ほか多数。
Twitter @mococo321

毎日コツコツできる漢方版セルフケア

寝てもスッキリしない、体がだるい、でも病気ではなさそう……。そんなときに役立つのが、家で簡単にできるおうち漢方。

「中医学(中国の伝統医学)では、『なんとなく不調』を未病ととらえています。病気になる前に、体と心にいいことを毎日コツコツとプラスして、自分をいたわってあげるのがおうち漢方です」(田中友也さん)

おうち漢方の第一歩は「まず自分の体に目を向けることから」と、田中さん。

「私たちには、ウイルスなど外からの悪い気=邪気から体を守ってくれるバリア機能『衛気(えき)』があります。この衛気が不足すると、風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が出やすかったり、不調を起こしやすくなるのです。特に冬の寒さは女性にとって大敵。おうち漢方で衛気をチャージすれば、寒さやウイルスに負けない体と心を養えます」

当てはまるものをチェック! 体を守るバリア[=衛気(えき)]の状態は?

こんな不調を感じていない? 当てはまる項目が多いほど、体を守るバリア機能が弱まっているサイン。おうち漢方をとり入れて、衛気をチャージしよう!

□ 一年を通して風邪をひきやすい
□ 厚着をしていないのに、汗がだらだら出る
□ 疲れやすい、息切れしやすい
□ 冷たい風に当たるとすぐ体調を崩す
□ せき込むことが多い
□ のどが弱く、痛くなりやすい
□ 鼻が年中ぐずぐずし鼻水が出やすい
□ 以前より寒がりになってきた
□ アトピー性皮膚炎や花粉症などアレルギー体質だ
□ 肌にツヤや弾力がない
□ 冷房が苦手で、冷え性
□ 平熱が低い(35度台)

当てはまる項目が多い人はバリア機能が落ちている可能性が!

衛気をチャージする7つの生活習慣

【1】朝起きたら日光に当たって温かいものを口にする
朝日を浴びることで体内時計をリセット。白湯など体温より温かいものを飲んで寝ていた間の水分不足を補いながら、胃腸を温めよう。

【2】食事は腹八分目。よく嚙んで食べる
食事は腹八分目を目標に! 暴飲暴食は胃腸に負担がかかる原因。また、ひと口30回を目安によく嚙めば、胃腸の消化を助けることに。

【3】ストレスを感じたら深呼吸を
ストレスがあると呼吸は浅くなりがち。気持ちがあせったり、イヤなことがあったときほど、深呼吸を。息を吐ききることを意識して。

【4】寝る前は「スマホ断ち」をする
いつもより10分早く寝ることも体をいたわる大切な養生法。寝る前にはスマホ断ちをして目や頭を休めて、質のよい睡眠を!

【5】旬の食材を中心に、バランスのいい食事を
「肥甘厚味(ひかんこうみ)」(脂っこい、甘い、濃い味つけ)の食事は、胃腸の働きを弱める。旬の食材で、胃腸にやさしい食生活を。

【6】適度に体を動かす
体を動かすと血の巡りがよくなり、冷えの解消やストレス発散に。特に心臓から遠い脚の血行をよくするために、歩くなどして脚を動かそう。

【7】できるだけ毎日湯船につかる
湯船につかることで血行が促進され、内臓の働きが活性化。好きな香りの入浴剤を楽しみながらリラックス。睡眠の質も上がる。

撮影/金栄珠 イラスト/深川優 取材・文・構成/山本美和

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