旧正月の後にくる興味深い節日、「元宵節」のこと その⑩【週末アジア：台湾編】

連載「週末アジア」は、アジアに精通している女性たちが、おしゃれなショップやカフェ、おすすめスポット、旬のニュースなどをピックアップして、まだまだ知られていないアジアの魅力をお伝えしていきます。いますぐに旅立つことはできないけれど、また旅ができる日々を楽しみに。

 

 

元宵節の台湾の4大行事についてお話させていただいていますが、
「北天燈、南蜂炮、東寒單、西乞龜」のうち
今回も引き続き「南蜂炮」こと「鹽水蜂炮」についての体験記をお届けします！

 

鹽水蜂炮が行われるのは台南市の鹽水區（塩水区）という場所。
鹽水で生まれ育ち、まだ実家がそこにある友人Adamsとその仲間と共に
元宵節に「南蜂炮」を体験するために出かけました。

前回は廟で台南の神様にご挨拶したり、パレード（行進？）を見たりしたところまででしたが、
昼食の時間になったので、Adamsのご実家でご馳走になるためにお宅訪問するところから今回はお話しします！

 

Adamsのご実家は鹽水蜂炮会場からも近くて、イベントに参加したり市内探索をするのに本当に便利な立地！
お宅に到着すると、にっこにこのご両親が出迎えてくださいました。

台湾南部のお年寄りだと、國語（台灣華語・北京語）よりも台語（台湾語）を話す方が多く、
そうなると國語よりも日本語の方が通じたりするんです。
台語は単語何個かしか話せない私は、ご両親とは日本語で話しました。

道を歩いていたらおじいさんに日本語で話しかけられたりするのが、南部に行く時の楽しみだったりもします。

 

 

お母様がご用意くださったお昼ご飯がこちら！
なんと豪華なラインナップ…

（画像上から）
●スープ
●蒸しガニ
●牡蠣ごろごろ炒めそうめん
●卵とトマトの炒め物
●カジキマグロのお刺身
●きゅうりとニンニクのサラダ
●茹でスルメイカ

 

 

どれもこれも絶品で、おなかいーっぱいいただきました。
食器もおめでたいものを出していただいて、気分が上がります。

台南で個人宅の家庭料理をいただける機会なんて滅多にないので、
本当に嬉しかったし美味しかったです。多謝！

 

台湾の南部では、食事時だろうが激甘のお茶（冬瓜茶）が出てきます。
これが、想像を絶する甘さで、ガムシロップを飲んでいる感じ。

でも、私ayacoはこの冬瓜茶が大好きで、夜市などで見かけたら買ってしまうほどです。
確かに激しく甘いのですが、甘さの奥に温かい懐かしい風味があって、
麦茶に角砂糖ばんばん入れた感じ。
意外と食事にも合うのよね、って思うんですが
日本人で同意してくれた人は今のところいません（涙）

私は冬瓜茶をいただいたのですが、他のみんな（台湾人）はいつものビールにいつものアップルソーダ（タイトル画像参照）。

 

食後にAdamsの学生時代で時が止まっている部屋を見学すると（訪問時は40歳前後）
入ってすぐにびっくり！！！！
壁中に所狭しとのりぴー（酒井法子）のポスターが貼ってあるんです。
日本のアイドルってすごいなぁ…
「大好きだったんだよ！」とのことで、
日本と台湾って繋がってるんだなぁと思った瞬間でした。

 

 

イベントは日が落ちてからなのでまだ時間があるということで、
みんなで市内散歩に出かけることに。

台南市は台湾の歴史の発祥の地と言っても過言ではなく、
散歩してみるとたくさんの名所旧跡があることがわかります。
鹽水蜂炮の時期じゃなくても訪れたい場所です。

散歩のお話は、次回に。

 

 

text：ayaco

台湾を第二の故郷として愛しているハンコ作家。行く時は旅のテーマを決めてちょっとロングステイをし、台湾の新しい魅力探しを楽しんでいる。
著書にはクラフト本として「ayacoのはんこノート」「ayacoの手帖のつくりかた」（共にワニブックス）があり、台湾旅行記として「台湾のたびしおり」「もっと！台湾のたびしおり」（共にワニブックス）「ayacoの台湾みやげ話」（幻冬舎）、「ayacoの台湾あいうえお」（朝日新聞出版）がある。

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