1. トップ
  2. レシピ
  3. 花椒がふわりと香る"えのきの春巻き"

花椒がふわりと香る"えのきの春巻き"

  • 2021.11.27

パリッとした皮をかじると、閉じ込められていた一気に香りがはじけて広がります。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。

花椒がふわりと香る"えのきの春巻き"

■“えのきの春巻き”のつくり方

小山剛さん作の立ち上がりのない板漆皿には、日常的ではないという特別感が感じられます。和菓子やチーズなどにも合うけれど、細く巻いた春巻きを斜めにのせ、塩をぱらりとふると、余白がぐんと生きてきます。かじるとふわっと香る繊細な香りは花椒(ホワジャオ)油。春巻きは、皮の中に香りを閉じ込め、パリッとした食感がアクセントになる料理です。香りの強い椎茸や舞茸でつくってもおいしいですよ。


◇材料 (2人分)

えのき茸:100g(1/2袋)
春巻きの皮:4枚
花椒油:大さじ1/2(またはラー油)
塩:ひとつまみ
花椒油のガラ:4つまみ(なければ粗く刻んだ黒胡椒8粒)
水溶き小麦粉:少々(薄力粉と水を同量で少量ずつ溶いておく)
揚げ油:適量
塩:少々(仕上げ用)



◇材料 (つくりやすい分量)

★ 花椒油:
植物油:100ml
玉ねぎ:100g(繊維と平行に薄切り)
花椒:15g(粒)


(1)花椒油をつくる
植物油に玉ねぎと花椒を入れ、中弱火にかける。玉ねぎが色づくまで、ときどき混ぜながら加熱する。熱いうちに清潔な瓶に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で保存。玉ねぎの甘味と旨味、花椒の香りが立った万能オイル。炒め物やゆで野菜などにさっとかけても美味。保存は冷蔵庫で2週間程度。

(2)えのきをカットする
えのきは根元を落とし、長さ4~5cmに切る。

(3)混ぜ合わせる
えのきと花椒油、塩を混ぜ合わせる。

(4)巻く
春巻きの皮に2を1/4量ずつと花椒油のガラひとつまみをのせ、細めに巻く。巻き終わりに水溶き小麦粉をつけて留める。

(5)揚げる
170℃に熱した油に入れ、ときどき返しながら1~2分からりと揚げる。網にあげ、油をよくきる。粒が細かい塩を全体にパラパラとふる。

盛りつけ
盛りつけ

――教える人

「オカズデザイン」

2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。


文:藤井志織 写真:伊藤達也

元記事で読む
の記事をもっとみる