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朝の口臭がキツいと風邪を引く…? カラダの「バリア機能を高める」意外な方法 #136

  • 2021.11.25
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気温とともに湿度も下がり、乾燥が気になる季節となりました。起床時、口の乾きや口臭が気になりませんか。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、それらを感じたら、風邪に注意が必要な状態なのだそう。そこで愛先生が唾液の分泌を促しカラダのバリア機能を高める方法を教えてくれます!

起床時、口の中が乾いていませんか?

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 136

冬を感じる寒い日が増えましたね。カラッとした日もあれば、低気圧が訪れ梅雨のようにぐずついたお天気の日も出てくるのが今の時期の特徴です。本格的に寒さが安定する真冬より今の不安定な気候の方が、適応することが難しく感じられ、体調を崩しやすくなる人も多いようです。

そこで、一つ質問ですが、朝起きて口の中の乾燥が強く感じられたり、口臭をきつく感じることはないですか? もし、そんな変化を感じる人は風邪に注意です。実は、睡眠中や口の中が乾燥している時にバリア機能が低下し風邪を引きやすくなるからです。ということで、今週は乾燥した季節の変わり目の不安定な時期の抵抗力をキープする食薬習慣を紹介します。

今週は、バリア機能を高める食薬習慣

毎年、この時期は風邪を引くという人は多いのではないでしょうか。低気圧の日は多いし、寒暖差も大きいし、空気は乾燥するしで体調に響いてしまうのは仕方のないことかもしれません。ですが、防ぐことができるのであれば対策をとり、快適に過ごしていたいですよね。

この時期、バリア機能を低下させてしまう一つの要因として考えられるのが、口の中の乾燥です。とくにアレルギー症状があったり、日中マスクの中で口呼吸になってしまっている人などは、睡眠時に口をあけていることが多いです。そうなると口の中が乾燥します。寝起きのタイミングや口呼吸の人は、口の中の細菌の量がグンと増えます。

とくに、タンパク質分解酵素をもつ細菌は、バリア機能を低下させウイルスの侵入をゆるくし、増殖を助ける酵素を分泌します。寝起きには早めに口をゆすいだり、日中もこまめな水分補給を心掛けるなど乾燥を防ぐ行動も大切です。この乾燥によりバリア機能が低下し、炎症を起こしやすくなっている状態を漢方では『陰虚内熱』といいます。

そこで、今週は体を潤す『陰』を補う食薬習慣がおすすめです。食べるとよい食材・メニューは、【レンコンの梅きんぴら】です。

食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:レンコンの梅きんぴら】

梅干しって想像するだけで唾液の分泌が増えますよね。ということで、今週は梅風味のきんぴらがおすすめです。作り方は、レンコンや人参を使っていつも通りきんぴらを作ってください。そして、仕上げに包丁でたたいた梅干しをあえたら完成です。

【レンコン】
レンコンは古くから民間療法として喉の炎症を抑える食材として活用されてきていました。喉の腫れや咳にも役立つ成分としてタンニンやビタミンCなどが含まれ『陰』を補います。他にも消化器系の働きを助けたり、止血作用があるともされています。また、レンコンの皮やアクに栄養が多いので、汚れを落としてカットしたらそのまま調理するのがおすすめです。

【梅干し】
梅干しには、唾液の分泌を促し、強力な殺菌作用をもつというこの時期ほしい作用が兼ね備えられています。また、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの有機酸を多く含むため疲労回復にも役立ちます。

体調管理をしたいけど何から始めたらよいかわからない人は、この時期は乾燥から身を守りバリア機能を強化するレンコンと梅干しからトライしてみてくださいね。ほかにも免疫を高めるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

※食薬とは…
漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

Information

大久保 愛 先生
漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。
公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)
体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

©Fabrice LEROUGE/Gettyimages
©Goodboy Picture Company/Gettyimages
©portishead1/Gettyimages

文・大久保愛

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