アジアの大学ランキング、東大は何位？

イギリスのクアクアレリ・シモンズ（QS）社では、独自の指標をもとに「QSアジア大学ランキング2022」を制作しています。この記事では、調査結果をもとに各大学のランキング結果をみていきます。

■アジアの大学上位10位をチェック

下記はアジアの大学上位10位です。中国系の大学が多いようですが、日本の大学は残念ながら入っていませんでした。

2022年 大学名 国・地域
1 シンガポール国立大学（NUS） シンガポール
2 北京大学 中国本土
3 香港大学 香港特別行政区
3 南洋理工大学（NTU） シンガポール
5 精華大学 中国本土
6 浙江大学 中国本土
7 復旦大学 中国本土
8 マラヤ大学 マレーシア
9 香港科技大学 香港特別行政区
10 上海交通大学 中国本土

■東京大学は11位

このランキングは以下のような観点から評価されています。

・学術的な評判
・雇用主からの評判
・教職員比率
・国際研究ネットワーク
・論文当たりの引用数および学部当たりの論文数
・博士号を持つスタッフ
など

東京大学は、香港特別行政区にある香港中文大学（CUHK）とならんで総合11位でした。しかし分野別では、「学術関係者からの評判」「雇用者からの評判」が1位となっています。

■国内の大学の上位20位をチェック

日本の大学のランキングは以下の通りです。

2022年 大学名
11（↑） 東京大学
15（↑） 京都大学
21（↓） 東京工業大学
22（－） 大阪大学
23（－） 東北大学
28（↑） 名古屋大学
29（↑） 九州大学
30（↓） 北海道大学
40（－） 早稲田大学
46（↓） 慶応義塾大学
49（－） 筑波大学
64（↑） 神戸大学
83（↓） 広島大学
100（↓） 一橋大学
127（↑） 立命館大学
130（↓） 東京医科歯科大学
131（↓） 千葉大学
135（↓） 東京理科大学
141（↑） 長崎大学
145（↑） 東京農工大学

2022年版のランキングでは108校の国内大学が選出されています。上位36校が去年よりも順位が高くなったものの、65校は去年よりも順位が低くなりました。

「雇用者からの評判」などは高順位な一方で、「論文あたりの引用数」は順位を落としているようです。研究力のさらなる充実が課題といえます。

■アジアで見た日本の大学の競争力を知ろう！

QS社のランキングによると、日本の大学が順位を上げるには、国際競争力の向上が欠かせないとのことでした。また働きやすさや教員との距離など、日本の大学ならではの魅力もあるようです。日本の大学の良さを保ちつつ、競争力を上げていきたいところです。 参考：QS Asia University Rankings 2022

文・鈴木郁恵