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1日10分の読み聞かせが子どもの脳と心を育てる

  • 2021.11.25

昔から子どもに良いと言われる「読み聞かせ」。全国約4万人に読み聞かせ指導をしてきた仲宗根敦子さんによると、1年間毎日読み聞かせをした場合、お子さんのIQが上がったという報告が少なくないそう。

「絵本をたくさん読むことで、語彙力や表現力、読解力が高まります。脳は6歳までに約9割が完成します。それまでにできるだけ豊かな経験、上質な刺激を与えることで脳は活性化します。実体験ももちろん重要ですが、絵本で多くの物語を読み、道の世界を疑似体験することも脳を活性化させIQアップにつながるのです」

頭が良くなるだけでなく、心も育ちます。

「絵本の登場人物とともに冒険したり感動したり、友情や成功も体験します。それが子どもの感情を育て、他社理解やコミュニケーション力、感情をコントロールする力、目標に向って頑張ろうとする力など、EQ力(非認知能力)を育てるのです」

読み聞かせの間は家事もスマホもできません。

「大好きなママを独占できるのは子どもにとっては至福のとき。愛されている実感が自己肯定感を育てます」

親にとっても癒しの時間。ぜひ始めてみませんか?

読み聞かせ3つのコツ

声色を変えない

親の解釈で抑揚をつけることで、子どもの感情をそこねることに……。

自然な速さで読む

ゆっくり過ぎると子どもが集中できません。自然な会話のスピードで。

読後に子どもをほめる

「最後まで読めたね」「いっしょに読めて楽しかったよ」のひと言を添えて。

本選びのポイント

絵だけでもストーリー展開がわかること

最初は生活絵本から

年齢は気にせず子どもに合った本を

リズム感がある内容

喜怒哀楽の感情に訴えること

おすすめの絵本

自己肯定感を育てる

『うまれてきてくれてありがとう』(にしもとよう文、黒井健絵、童心社)

「うまれてきてくれてありがとう」の繰り返しが子どもに幸せを与える。

思いやりを育てる

『ええところ』(くすのきしげのり作、ふるしょうようこ絵、学研プラス)

誰にでも良いところが必ずある。人の長所に気づく幸せを感じられる本。

イメージ力を育てる

『バムとケロのそらのたび』(島田ゆか作、文溪堂)

飛行機を作って空を飛ぶ冒険物語。わくわくどきどきが創造力をかき立ててくれる。

【教えてくれた人】

仲宗根敦子さん

自身の育児経験から効果を実感し、絵本の読み聞かせ方を指導する一般財団法人絵本未来創造機構を創設。近著に『子どもの脳と心がぐんぐん育つ絵本の読み方選び方』。

イラストニーヤ・アキ 編集・文石井栄子

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