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「カンナビジオールって知ってる?」どのようなものなのか医師に聞きました!

  • 2021.11.23
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最近注目されているカンナビジオールを知っていますか? 「メッドセルクリニック大阪」院長の安宅鈴香先生にどのようなものなのか、どんな効果が期待できるのか聞きました。

最近話題のCBDとはそもそも何か教えてください

CBDとはカンナビジオールの略で、ヘンプに含まれる主要な薬効成分の1つです。ヘンプには生理活性物質が100種類以上含まれていますが、中でも有名なものがTHC(テトラヒドカンナビノール)とCBDです。THCは精神高揚作用の成分があるため、日本を含めて多くの国で使用が禁止されています。しかし、CBDはTHCの成分を全く含みませんので、大変安全なもので、身体依存性などもありません。また、法的な規制もありませんので安心して使えます。西洋諸国ではメディカルハーブの1つとして、自然療法のアイテムとして広まっています。日本でもここ数年、ハーブの1種として食品や化粧品などの原料に使われています。当院のように東洋医学や自然療法などを行う、統合医療クリニックでは、CBDのもつ抗不安作用、鎮痛作用、抗炎症作用などの効果に大変注目しています。

CBDの身体への取り入れ方を教えてください

CBDオイルは一番効率的に身体にCBDを取り入れられるのでおすすめです。CBDの原料は粉末ですが、水には溶けにくく、油に溶ける性質があります。ですので、ヘンプシードオイルやその他の食用オイルに溶かすと摂取しやすいです。また、オイルを摂取する際にすぐ飲み込むのではなく、舌下に垂らしてから1分ほどそのまま維持して、飲み込むととても吸収が良く、効果が高くでます。味がどうしても苦手な場合は、効果は落ちますがコーヒーなどの飲み物に垂らしてとってもらうこともあります。

CBDを取り入れることによる健康効果を教えてください

CBDオイルは睡眠が浅い、なかなか寝付けないなど不眠症の方、不安、イライラがある、自律神経失調症、更年期障害、生理前症候群(PMS)などの症状がある人におすすめです。薬をとりたくなくて、副作用がなくなるべく自然で身体に負担がない方法でこれらの症状を改善したい方にはおすすめです。また、痛みの緩和にも有効なので、腰痛、関節痛、生理痛、頭痛、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、線維筋痛症など痛みがある場合にもおすすめです。CBDバームは皮膚の炎症や最近、ウイルス感染を抑える効果があります。CBDは食品や化粧品としてコスメショップやドラッグストア、ネット販売などでも購入できますので、手軽に試せることも魅力です。

CBDの注意点を教えてください

妊娠中、高血圧、血友病、その他医師から薬を処方されている場合は、飲み合わせの注意があります。特に高濃度のCBDでは眠気がでたり、血圧が下がることがありますので注意してください。眠気がでる場合があるので、CBDを取り入れてすぐに車の運転や危険な仕事をすることは避けてください。

その他、何かアドバイスがありましたら教えてください

CBDはいろいろな製品が出ていて、どれがいいのか分からないと思います。まずは濃度の目安として、オイルであれば10%くらいのもののほうが効果を実感できると思います。3%くらいの低濃度のものだと効果がよく分からなくて、途中でやめてしまうことがあるからです。CBDバームの濃度は1%ほどあると、塗ったところが暖かくなる体感があります。CBDの原料についてもTHCの成分が含まれていないことが明記されている高純度のものを選んでください。オーガニック認証をとっている有機CBD原料を使用して、日本の工場で製造されているものがいいと思います。

教えてくれたのは

「メッドセルクリニック大阪」院長 安宅鈴香先生

出典: 美人百花.com

1973年生まれ、男児2人を子育て中。1997年3月琉球大学医学部卒業卒後は20年ほど主に大阪市立大学病院で精神科、内科、神経内科の臨床と研究に従事。一般病院でも女性更年期外来や認知症外来、老人医療などを行う。2019年12月より大阪梅田のハービスプラザ4階のメッドセルクリニック大阪院長就任。クリニックでは美しく、健やかに、実り多いエイジング(productive aging)をサポートするために、統合医療(西洋医学と東洋医学の融合)、幹細胞による再生医療、美容医療を中心とした医療を行っている。

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