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アーユルヴェーダの教え「舌磨き」を1カ月続けた私に起きたこと

  • 2021.11.23

「私の舌は、いまのままで十分キレイ」と最初は思っていたけれど、ヨガ教室の常連さんが舌磨きを絶賛!

Yulia Lisitsa

舌磨きの基本

舌磨き(タングスクレーパーとも呼ばれる)か金属製のスプーンを使う。朝起きたらまず(水を飲むより)先に、舌を奥から先に向かって7~10回こすり、取れた物をシンクに流す。スクレーパーと口を洗って、いつも通り歯磨きとフロスをする。「喜びは即座に得られる。私は一瞬で舌磨きのとりこになった。科学的に実証された舌磨きのメリットをじかに体験した以上、やめる理由が見当たらなかった。大げさに聞こえるかもしれないけれど、この世に魔法の薬があるなら、これ以外に考えられない」とライター。その理由を次で説明しよう。

Letizia McCall

1.ヌルヌルした汚れが取れる“AMA”とは、アーユルヴェーダの言葉で細菌と食べかすによって生じる舌の上の白いコーティングを指す、舌苔(ぜったい)のこと。鏡に向かって舌を出せば、一目瞭然。「舌苔は消化不良が原因の毒物で、取らないと体内に再吸収されてしまいます」とギルモア。

2.ヘルシーな気分で1日を始められる健康的な習慣で1日を始めれば大きな達成感が得られるし、残りの1日もポジティブな気流に乗ったまま。ヘルシーな朝食を作ろうと思えるし、ビタミンと水分も十分補給する気になれる。夜も(洗顔後、歯磨きとフロスの前に)舌をみがくので、オーラルケアにもっと時間と気をかけるようになった。まさにWin-Win。

LumiNola

3.口臭がなくなる自分の息がクールミントのように爽やかなのか、顔を背けたくなるほど臭いのかは自分でも分からない。ヌメヌメした舌の汚れには、口臭の原因となるガスを生じる成分が含まれているので、汚れを取れば、口臭が消えることもある。歯周病学専門誌『Journal of Periodontology』掲載の論文によると、舌磨きは、口臭の原因を75%の確率で取り除く(歯磨きでは45%しか取り除けない)。

4.口の中全体がキレイになる改善するのは息だけじゃない。舌磨きをしたあとは、歯医者さんから出てきたときのような爽快感。これには科学的な裏付けもある。熱帯歯科学専門誌『Odontostomatol Trop』掲載の研究結果は、歯垢の原因となり、虫歯や歯周病を引き起こすミュータンス菌と乳酸菌の量が舌磨きで減ることを示している。舌磨きを始めてからは定期歯科検診の結果も良好。歯茎の状態が良く、歯垢が少なく、虫歯がないの三拍子がそろっている。

Cheryl Chan

5.味覚が鋭くなるギルモアは、舌磨きを始めると食べ物がおいしくなると言っていた。これは、食べ物の味を感じる器官である味蕾(みらい)をキレイにすることで、味覚が自然と鋭くなるため。そのおかげで、食欲が治まると主張する専門家もいる。「私の場合、体重が減ったわけでも、食べる量が減ったわけでもないけれど、食事はいままでの何倍も楽しくなった。イチゴって、こんなに甘かった? このチョコレート、すごく濃厚。このシーソルト、めちゃくちゃしょっぱいとか。こんなに味を感じながら食べたのは、はじめて」。臨床歯周病学専門誌『Journal of Clinical Periodontology』掲載の研究結果は、舌磨きを2週間続けるだけで味覚が改善することを示している。

6.舌(と体)の状態がよく分かるようになる風邪をひくと、まず舌が青白くなる。舌は健康状態を映し出す水晶玉。消化不良やビタミン不足から、感染症やストレスまで、あらゆることを教えてくれる。「舌の状態を把握すれば、総体的な健康状態がよく分かるようになりますよ」とギルモア。

これはもう、舌磨きを試してみるしかない!

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: WH Staff Translation: Ai Igamoto

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