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『王女ピョンガン』オン・ダルが最高の「癒しキャラ」と言える理由

  • 2021.11.21

快調にNHK・BSプレミアムで毎週日曜日にオンエアされている『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』で、ナ・イヌがとても朗らかな演技を見せている。

このドラマで主役のキム・ソヒョンが演じるピョンガン王女は、記憶喪失になって刺客に身を変えている。そして、自分の父と知らずに国王の命を狙うのである。

非常に緊迫した場面が多いので、キム・ソヒョンも眉間にシワを寄せて厳しい表情を浮かべている。そんな彼女が扮するピョンガン王女に寄り添っていくのが、ナ・イヌが演じているオン・ダルである。

このオン・ダルは天真爛漫だ。物事をなんでも前向きにとらえて、いつも爽やかな笑顔を浮かべている。それによって、ギスギスした展開が多い『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』を柔らかく支えている。

本来なら、オン・ダルものんきにしていられない。父親のオン・ヒョプ将軍は濡れ衣を着せられて死んでしまい、オン・ダルも愚か者を装って山中に隠れて住んでいる。世を嘆いても不思議ではない男なのだ。しかし、オン・ダルはそうしない。決して絶望はしないし、諦めたりしない。

(写真=Victory contents)
絶対に欠かせない人物

まさに、このドラマのモチーフとなっている逸話「ピョンガン王女と馬鹿のオン・ダル」を彷彿させる生き方だ。

この逸話では、オン・ダルは本当に正直者として描かれている。目の見えない母を抱えて貧乏のどん底に落ちてしまうが、それでも誠実に生きて、ピョンガン王女の内助の功を得て彼は大出世を果たしていく。

そんなオン・ダルの人間性というものは、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』にも存分に生かされている。

実際、山中で隠れていても、しっかり彼はピョンガン王女を支え、常に彼女の身を案じて、厳しい局面になっても希望を持って難局に立ち向かっている。

本当にすばらしい若者であり、典型的な「癒しキャラ」だ。

そんなオン・ダルをナ・イヌが包容力のある演技で表現している。

彼は『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』というドラマに絶対に欠かせない人物だ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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