白樺湖や八ヶ岳に拠点がオープン。豊かな自然に“サブスク”で住める「SANU 2nd Home」

「SANU 2nd Home」は“自然の中にもう１つの家を持つ”をコンセプトにした、月額5.5万円で都心から離れた場所で家が借りられるサブスクリプションサービスだ。都心で生活しながらオフには自然のなかで過ごすアウトドア志向が高まるなか、移住でも、別荘でもない、セカンドホームに通って暮らす新しいサービスが本格始動した。

かねてからHarumari TOKYOでも注目していた、セカンドホームサブスクリプションサービス「SANU 2nd Home」がついにローンチした。今年4月にサービスが発表されて以来、オープンに向けて初期会員の申し込みを受け付けていた「SANU 2nd Home」。そのサービスの拠点となる、長野県白樺湖、山梨県八ヶ岳南麓にようやく施設が完成し、いよいよお披露目となった。

「SANU 2nd Home」は月額5.5万円で、都心から離れた自然豊かな場所にあるセカンドホームに、スマートフォンで会員登録をすれば滞在できるというサービスだ。運営会社である株式会社Sanuを創業した福島弦さんと本間貴裕さんは、幼少期に自然に囲まれて育った共通のバックグラウンドがあり、自然に触れて自然を好きになってもらいたいという２人の思いが合致し、事業が立ち上がった。

（創業者２人のインタビュー記事はこちら→https://harumari.tokyo/68453/）

セカンドホームの拠点として、長野県の白樺湖と山梨県の八ヶ岳に、合わせて5棟がオープンした。移住とは違い、都市と自然を日常的に行き来する”未来の生活様式”を実現するために、都内から2〜3時間で行ける好立地にある。拠点探しの際は、約1000件の候補地から300件に絞り、現地を訪れたという。近くに産直市や、おいしいカフェ、ベーカリーがあるのかといった実際に生活する上での利便性と、移住者が多いエリアかどうかなど、地域のコミュニティも意識して選んでいるという。

住まいとなる「SANU CABIN」は、建築設計・施工パートナーであるADX社と独自で開発した。行く先々で様々な刺激を受けるリゾートホテルとは違い、SANUはあくまで“セカンドホーム”。どの滞在先でも自然の中での暮らしを営んでもらうために、キャビンは木を基調としたミニマルなデザインで統一されている。また、環境問題への様々なアクションが求められるなか、100年後、300年後も次の世代に自然を楽しんでもらえるように、サステナブルな取り組みを行っている。建物は、土壌への負担を最小限にした建築工法を採用。老朽化しても簡単に部材の交換ができる仕組みを作り、釘や接着剤の利用を最小化することで解体後も木材の再利用ができるサーキュラー型建築を実現。さらに、収益の一部は、キャビン50棟分に相当する7500本の木を岩手県釜石地方の森林に植林する計画だ。キャビンが増えるほど自然環境にとってプラスになるシステムを導入しているという。

今年4月に、初期会員の先行募集を行ったところ、約1600人もの応募が集まった。22歳から77歳までと幅広く、特に30〜40代の子育て世代が多いという。平日と土日の予約状況は半々で、平日の仕事場として利用する人や、週末に家族でふらっと訪れるなどさまざまな過ごし方が見られる。来年の春にはさらに拠点を拡大し、5拠点約45棟の増設を予定しており、それに合わせて会員数も増枠する。現在約1000人がサービスの入会待ちという人気ぶりだ。

福島さんによると、セカンドホームの所有率は、アメリカの6％、スウェーデンの15％と比べると、日本は0.7%と低くなっているという。セカンドホーム所有率の高いスウェーデンでは、休暇を小さなサマーハウスで過ごす習慣があるそうだ。「SANU 2nd Home」では日本の10％の世帯が、セカンドホームにアクセスできる世界を創り、アジア、世界へとサービスを広げていくという、大きな展望を描いている。自然と調和し健やかに暮らす生活が手に入るサービスの今後に注目だ。

SANU 2nd Home
サブスクリプション会費：月額55,000円（税込）
※上記の月会費に加え、利用日によっては別途宿泊費がかかる場合がある。
月～木曜日：無料／金～日曜日・祝日・祝前日 ：１泊１部屋 5,500円（税込）～
ハイシーズン：1泊1部屋 16,500円 (税込)〜
+ 一滞在あたり 清掃料金 3,300円 (税込)
※１室につき４名まで、追加料金不要で宿泊可能。
※会員数には上限があり。
https://2ndhome.sa-nu.comHarumari Inc.