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松村沙友理、今後は女優もバラエティーもモデルも「いろいろしていると言われたい」

  • 2021.11.18
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松村沙友理さん(撮影:Saori Saito)
松村沙友理さん(撮影:Saori Saito)

映画「ずっと独身でいるつもり?」に出演する女優の松村沙友理さん。同作は、10年前に執筆したエッセーが異例のヒットを記録し、一躍、有名作家となった本田まみ(田中みな実さん)は続くヒット作を出せずにいます。世間から求められるままに配信番組のコメンテーターを務めたり、作家として迷走する一方で、周囲からは事あるごとに、独身であることを心配されますが…おかざき真里さんの同名コミックの映画化です。松村さんは、パパ活で生計を立てる鈴木美穂役で出演します。

オトナンサー編集部では、松村さんにインタビューを実施。出演することへの不安や仕事の方向性などについて聞きました。

変わった、結婚に対する価値観

Q.完成した映画をご覧になっていかがでしたか。

松村さん(以下敬称略)「すごくいい作品だなと思いました。台本は読んでいたんですが、映像になると自分への入り方が全然違い、より心に刺さる感じがしました。私自身は演技に対して不安要素がたくさんありました。自分に対する不安点を飛び越えるくらい、映画が素晴らしいと思いました」

Q.原作にはいないキャラと資料にありましたが、原作にいない分、自由に役を作れたのでしょうか。

松村「私としては、ふくだももこ監督が求める美穂を演じるのに必死すぎて、自由に楽しんでという感覚はなくて、追い込まれてできたのが美穂という気がします。今思うと、画面の中でもリアルに追い込まれる感じが出ていて、よかったと思います」

Q.出演に不安はありましたか。

松村「最初は、パパ活をしている女の子をちょっとコミカルな感じで演じようかと思っていました。でも、ふくだ監督が求めているのはパパ活をしている面白い女の子ではなく、リアルな女の子でした。生きる上でしているのが、たまたまパパ活だったというだけです。自分とふくだ監督との間のギャップが大きかったので、本当にできるのか不安でした」

Q.強い女性が多く登場する作品ですが、強い女性のイメージを教えてください。

松村「周りのことを何でも受け止められる人は強いと思います。それこそ、田中みな実さんは、本読みの段階でボロボロだった私をきちんと受け止めてくださいました」

Q.田中さんからアドバイスはありましたか。

松村「私のセリフを一緒に読んで、『意地悪な女性にしたいならこうだし、強い女性にしたいならこう』と分かりやすく教えてくれました。パニックになっていて、このまま家に持って帰っても答えが出せるか分からないとき、女優の先輩であるみな実さんが声をかけてくださったのがうれしかったし、的確なアドバイスがなかったら、演じられなかったんじゃないかと思います」

Q.出演されて、価値観は変わりましたか。

松村「結婚の考え方はこの作品と出会って変わりました。ある程度の年齢になったら、結婚した方が幸せなのかもしれないと思っていました。でも、無理やりそう思わなくてもいいんだなと思いました。自分が結婚したいわけではないのに、そう思わなきゃいけない気がしていたけど、この作品を見ると、結婚は幸せになるための、いっぱいある選択肢の一つでしかないんだなと思いました。私自身、楽になったというか、考え方がすごく変わったなと思いました」

Q.松村さんにとっての幸せはどんなことでしょうか。

松村「出演した作品やバラエティーの感想をもらえるのが幸せです。乃木坂46を卒業してから、特にそう思いました。アイドルのときは握手会で定期的に感想を頂けていました。それがなくなってしまったので、今はこういうインタビューのときに『よかったですよ』と言ってもらえるだけで幸せです」

Q.今後、進めていきたいお仕事の方向性はありますか。

松村「明確には決めていません。女優だけやりますというより、いろいろなことをしたいです。女優も頑張りつつ、バラエティーにも出演したいし、モデルさんもやりたいと思っています。主軸を決めずに『あの子、気が付いたらいろいろなことをしているよね』と言われるタレントさんになりたいです」

映画「ずっと独身でいるつもり?」11月19日から全国公開。

オトナンサー編集部

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