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【数学クイズ】大人が間違える!「絶対値」の計算、正しく解けますか?

  • 2022.1.5
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学生時代を思い出してみてください。

ルート記号、不等号、π(パイ)…数学の中で、様々な記号の扱い方を学んだのではないでしょうか。

今回は、そんな懐かし数学記号の一つが登場する計算問題を出題します。

縦線に囲まれた数字をどう扱うかがポイントですよ!

正解は?

それでは答え合わせです!

「-5+5だから答は0」だと思った方はいませんか?

残念!答えは10です。

 

今回の数式、-5の横には縦線記号が入っていますね。

この縦線記号は「絶対値記号」と呼ばれています。

そして、この記号に囲まれた数字を「絶対値」と言います。

絶対値は絶対にマイナスになることはありません。

今回の問題のように絶対値記号の中身がマイナスだった時は、マイナスを取りプラスの数字として計算します。

この問題で言えば、|-5|は+5と同じ扱いになります。

問題の数式は「-5+5」ではなく、「+5+5」と同じということです。

解説

「絶対値」が何だったのか、忘れてしまっている人も多いかもしれません。

絶対値とは一言で言えば「0からどれぐらい距離が離れているのか」を表す数です。

 

絶対値を理解するために、ちょっと想像を働かせてみましょう。

今、あなたは地面の上に立っているとします。

地面から3m高いところにスズメが飛んでいます。

また、地下3mにはモグラが住んでいます。

この時、スズメもモグラもあなたから見れば同じ3m離れたところにいますよね。

普通、高いところは+3m、低いところは-3mと表すものです。

しかしこの例のように距離で考えれば、プラスとマイナスの区別はなくなります。

これが絶対値の考え方です。

計算をする上では、||の中身が正の数ならそのまま、負の数ならマイナスを取り正の数に直してから行います。

例えば…。

|4|=4

|-3|=3

|-0.2|=0.2

今回の問題のように絶対値と絶対値でない数字が混じった計算の場合は、絶対値の部分を正の数に直してから計算すると分かりやすいです。

まとめ

絶対値記号は中学校の最初で習う数学記号ですが、意味を思い出すことはできたでしょうか?

絶対値の計算は、記号の中身をプラスにするだけなのでやり方さえわかれば簡単です。

絶対値は「絶対マイナスにならない数字」と覚えておきましょう。

 

お詫びと訂正
当記事において初出時に、絶対値を「絶対0にならない数字」と記載しておりましたが、正しくは「絶対マイナスにならない数字」となります。誤りがございましたこと、大変申し訳ございません。



ライター:veyu
通信制大学にて高校数学教員免許を取得。数検2級にも合格している「数学が趣味の人」。現在は学習ボランティアを通して子どもたちに数学を教えています。算数や数学の問題に潜む「解ける快感」を一人でも多くの人に味わってほしいです。
編集:TRILLニュース編集部