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「プラダ 青山店」のフィッティングルーム|まるでSF映画のような近未来感覚の菱形空間

  • 2021.11.15

どこのブティックにも必ず備わっているもの、それはフィッティングルーム! 意外と知らないこの部屋にはブランドの世界観がギュッと詰まっています。

プラダ 青山店

まるでSF映画のような
近未来感覚の菱形空間

建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンによって格子状のガラスのビルが建てられたのは2003年。それ以来、建築アディクトたちが必ず立ち寄る聖地として注目され続け、その魅力はまったく色褪せていない。フィッティングルームは、階段でつながれた2階と3階の間の「チューブ」と呼ばれる菱形を筒状にした、洞窟のような場所にある。もともとITを用いたサービスを想定して「シュノーケル」と呼ばれるモニターやスピーカーの設置も。今は最新ルックの映像を見ることができるが、70年代風のSF感が今もなお最高にワクワクさせる。この空間のガラス扉の奥に個室があり、なんと試着の際には床に埋め込まれたボタンひとつで透明なガラスを不透明に切り替えることができるのだ。昼間には外壁の乳白色のガラスから自然光が入り、夜間にはLED照明の色が変わってキラキラと輝く宝石箱のような部屋でうっとりと着替えを……。そんなサイバートリップ感のある試着室だ。手前のホワイトレザーのベンチにただ座っているだけでも、アートギャラリーにいるような気分になる。

GINZA2021年10月号掲載

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