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共感してほしいのに! 夫婦間のイライラを生む「男女の脳の違い」とは

  • 2015.7.27
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【パパからのご相談】

最近、妻が近所のママ友とうまくいっていないようで、ストレスを抱えているのか家でも不機嫌なことが多くなりました。愚痴を言ってくる妻を楽にしてあげたいと思って、 「気にすることないよ」「こうしたら?」などと言葉をかけたり、解決法を伝えたりしているのですが、「あなたにはわからない」「話を聞いてくれない」と、逆にイライラが増幅してしまいます。

自分としては十分話を聞いているつもりなのに、なぜ理解してもらえないのでしょうか。

●A. 男性と女性の“欲しい言葉”は違います。

ご相談ありがとうございます。ママカウンセラーの赤井理香です。

奥様のことを気にかけ、相談されるとは、とても愛情豊かな旦那様なのだと思います。ただ、現状をお聞きした限りでは、その愛情や思いやりは、奥様には届いていないようですね。

「楽にしたい」と思う夫、「楽になりたい」と思う妻。同じゴールを目指しているはずの2人なのに、どうして現実はイライラが募るだけの結果になってしまうのでしょう。

それは、男性と女性では“求めている言葉”が違うからです。

●夫婦の行き違いの原因は“脳”の違い!?

主婦を対象とした『夫に対しての不満』に関するアンケート結果で、上位にランクインしたのが、「話を聞いてくれない」という回答でした。

結果の中には、上の空で全く聞く気がないと思える夫もいましたが、「話を聞いて欲しいだけなのにすぐにアドバイスをしてくる」といった意見も数多く出ていました。厳密には話を聞いてくれないことというよりも、聞いた後に口を出してくることへの不満ですね。しかし、妻たちは、「話を聞いてくれない」と感じていて、夫たちは、「解決しようとしているのに何が不満なんだ」と感じているのです。

これは、どちらが正しい・正しくないの問題ではなく、いわゆる“男性脳”と“女性脳”の差異から起こる行き違いと考えることができます。

脳の特徴として、男性は“解決すること”、女性は“共感すること”を求めます。妻から相談を受けた夫は、「相談されているから解決しなければ」と思い、「こう考えれば」「ああすれば」といったアドバイスをします。アドバイスの内容によっては、妻にとって“批判”“否定”と取れるような厳しい言葉が入っているかもしれません。

もちろん、夫が妻のことを思って、何とか解決してあげようと発した言葉です。しかし、妻が求めていることは“アドバイス”でなく“共感”なのです。

ある奥様は『的外れなアドバイスをされるくらいなら、相槌だけでひたすら聞いてくれた方がいい』と言っていました。極端な例かもしれませんが、夫婦間で良かれと思っていること・求めていることは想像以上に食い違っているかもしれません。このことを頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

●“話の聞ける夫”になるために大切なのは“共感力”

社会の中では、冷静に分析に、問題解決をすることで成果を上げていたとしても、家の中では、“共感する”ことを意識することが、妻の心の負担を軽くすることにつながります。

人は、心が傷つき弱っているときほど、

「そんなことがあったんだね」

「大変だったね」

「よく頑張ったね」

など、心に寄り添い、肯定してくれるような言葉が欲しいものです。

現実的には“解決”が必要な事柄は家庭でもたくさんあると思います。とはいえ、いきなりそこに向かうのではなく、まずは“共感”してみましょう。安心させてから“解決”に向かう方が、抵抗なく前に進むことができるのだと思います。

●違いを理解して受け入れることで、心が近づきます

相手も自分と同じ考え方をしていると思い込んでしまうと、「どうしてわかってくれない?」という不満につながります。

男女の違いに限らず、「感じ方や考え方は人によって違う」という前提で接してみてはいかがでしょうか。イライラすることが減り、相手の気持ちに寄り添った言動ができるようになると思いますよ。

●ライター/赤井理香(働くママ応援家)

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