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【後編】高齢出産後の体験談。42歳の婦人科受診で泣いた・・・「2人目は?」がさらにストレス。

  • 2021.11.10
息子2歳の誕生日に婦人科受診

息子が2歳になったとき、私は42歳。
2人目は?の質問は、いつしか自分が自分に問いかけ思い悩むようになっていました。体調は良く、体力も特に問題なかったのですが、一番の不安はガタ崩れしっぱなしの生理周期。
出産1年後くらいから婦人科を受診しようか迷っていたけれど、ついつい後回しになってしまってもう42歳かぁと思うと焦りました。正直、何を診てもらったら良いのだろう、という不安な気持ちもありました。
生理が毎月ちゃんと来ないから生理不順の治療?・・・でも閉経ってこともあったりして。
出産するなり閉経ってある?それを聞いてみようか・・・
2人目の相談?2人目不妊?・・・42歳なのに・・・図々しい?いいのかな?・・・モヤモヤ。




息子の2歳の誕生日に、私は有休取っていろいろ用事を済ませ、意を決して婦人科を受診してみようかな、と思い立ちました。
その日はあいにく休診のところが多かった中で、車で数分くらいで行ける婦人科を見つけて飛び込みました。
受付で何と言っていいのかわからず、生理周期がバラバラなことと、もう閉経なのか?それとも妊娠の可能性があるのか知りたい、と話しました。
血液検査や内診があって、「閉経じゃないしまだ若いんだよね~。でもその歳だとこの1年が勝負だから。すぐ治療しないと無理。」との先生の診断。排卵誘発法をすすめていただき、HMGという注射を打ってもらいました。
ところが。
私はこのHMGが体に合わなかったようで、手足に赤い発疹が出て、耐え切れないほどの頭痛がしました。
翌日先生に相談しに受診すると、「これが合わないなら無理だね。」と即答。
私は「そうですか。」と言うのが精いっぱいで、診察はすぐに終了、先生は隣の診察室へ。診察についてくださった看護師さんに「えっと、もう2人目妊娠の方法は無いってことですよね・・・?」と一応聞いてみると、看護師さんは先生に確認しに行ってくれました。パーテーション1枚向こうの隣の診察室へ。
「先生、まだ妊娠したいそうです。」
「え~、だから無理だって~。」
・・・あの・・・。聞こえてるよ。
「無理無理~。HMGができないなら無理。」苦笑交じりに言いながらこちらの診察室へ戻った先生に「すみません、これしか方法が無いのかなって確認したくて。でももうわかりました。ありがとうございます。」と言って急いで診察室を出ました。早く帰りたくて。

ママ広場


病院から出ると、ギューッと目をつぶって、自分に言い聞かせました。
先生が正しいよね。
ありもしない希望だけ持たせてお金と時間を費やさないように、ハッキリ言ってくれたんだよね。
でも何だろうこの感情。私はどうしたくて、何に期待して、何にショックを受けているんだろう。
2人目は?がストレスだったし無理だって思ってたくせに。
やっと気持ちが追いついてきたらもうダメだって。ですよね~とは思うけど。
せめて・・・もっと計画的に、良く調べて受診したらよかった。会社が休めた日に急いで探して開いていた病院に、心や質問内容の準備もせず飛び込まなきゃ良かったな。

ホルモンのバランスを整えないと骨粗しょう症や冠動脈疾患のリスクが上がるということで、ピルを処方されました。でも説明書きのところに40歳以上のピル服用は血栓症のリスクがあると書かれていて飲む気になれず、その病院はもう受診しませんでした。

いや、そんなことよりも、息子!2歳になった息子!トラ!生まれてきてくれてありがとう!!!あなたは奇跡の子だね。




夫の反応はというと。
「違う病院の先生にも聞いてみたらいいじゃん。」
この緊張感のなさに救われる(笑)

次の病院は、受診の目的をしっかり理解してから

2人目は望めないにしても骨粗しょう症や冠動脈疾患のリスクというのは非常に気になるところで、ホルモンのバランスは整えないとと思い、別の婦人科を受診しました。
本音を言うと、前回受診したときに心にグサッと刺さっている刃を「可能性はあるよ」ということばで取り除いてくれないかなぁという淡い期待もあったともいます。いや、「妊娠は無理ですね」と言われてさらにえぐられる可能性もあるのだけれど。

ふたつ目に受診した婦人科クリニックでは、これまでの経緯を話すと、拍子抜けするほどあっさり「無理ってことはないよ。何もしなければ可能性は限りなくゼロに近いけど。」と言って、妊娠の可能性がゼロでない限り、タイミング法を続けてみることを提案されました。女性ホルモン2種類を飲みながら子宮内膜の状態を先生に診てもらう方法です。「アンチエイジングのつもりで、気楽に飲んでみたらいいじゃない。」という先生のことばにそれもそうね、という気持ちになりました。
生理周期が整うと、からだの調子、肌の調子、そして精神的バランスが良くなって、本当の意味で元気になった気がしました。

夫と話し合って、体外受精や体に合わない注射を打ってまでの治療はしないけれど、からだの調子が良いならホルモン剤を飲んでおこうということになりました。
結局のところ2人目の妊娠はできず、今はもう本当に自分でも無理だと思う年齢に達したんですけどね。でもふたつ目の婦人科にかかって良かったと思っています。

その後、肩こりで鍼治療にかかったときに不妊治療や注射のアレルギーのことなどを話すと、「最初に42歳で婦人科へかかったときに同時に鍼灸も試してほしかったな~」と先生に言われました。
婦人科で不妊治療をしながら鍼灸を同時にする人も多いのだそうです。それで、実際に妊娠した人の写真がお礼のお手紙とともにたくさん飾ってありました。
鍼灸で不妊治療なんて思いつかなかった!情報収集をしてこなかった過去の自分をひっぱたいてやりたい。
まわりのたくさんの声に、いちいち傷ついたり落ち込んだり、イラついている場合ではなかったのです。



自分のからだを大切にしなくちゃと思いました。
ママ広場


産後は周りに頼れる人がいるのなら甘えた方がいいです。そして自分のからだと心ををちゃんと休めること。
心が休まらないと、なかなか先のことを考えられなくなってしまいます。

2人目不妊なのか?それとも閉経を考えるべきか?と悩んでいる方、いらっしゃいますか?
私は勉強不足だったと思います。
婦人科にかかれば自分のからだの状態は教えてもらえます。その上で、どこまでの治療をしたいのかをパートナーの方と話し合って決めておかないと、先生の適切なことばを冷静な気持ちで受け止められなくなってしまいます。

今でも、夫は娘も欲しかったんじゃないかなと思うことがたまにあります。
本当は私も、産後初めて婦人科にかかったころには息子に妹ができたら...と夢見ることがありました。それを思うと少し心がチクっとするけれど、こればかりはどうしようもないこと。

なんか最近、夫と息子が結託して、「ママ、犬飼いたい~。お願~い。」と言ってくるようになった今日この頃。
犬・・・。
そういえば結婚前、夫と結婚を意識し始めたころ、私は年齢的に子どもが産めないかもしれないという1番の不安を話した時に夫が言ったことを思い出しました。
「子どもができなかったら、それはそれでしかたがないじゃん。できなくてもオレが原因かもしれないし。・・・もし子どもができなかったら、犬を飼えばいいじゃん!」
夫よ。そうきたか!(笑)

トラのママ
大相撲大好き年長さん息子の子育て真っ最中ワーママ
Twitter:トラのママ@バネッサパースキー・ジャパン(@vperske_jp

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