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算命学の基礎知識|算命学とは?命式・人体図の意味や見方を解説

  • 2021.11.9

皆さんは『算命学』という占いをご存じでしょうか?

算命学という占術は、生年月日からその人の個性や本質、全体的な運命を導き出す、かなり本格的な占術で、古代中国が発祥と言われています。

「占い」とひとくくりにするよりは、「一つの学問」として考えたほうがしっくりくるかもしれません。

算命学では、自分の本質を知るだけではなく、身の回りにいる人たちとの関わり方についても知ることができます。

ということで今回は、この「算命学」という占術について詳しく解説していきます。

そもそも「算命学」とは?

算命学とは「さんめいがく」と呼ばれる中国発祥の占術です。

学問としてしっかりとした裏づけのある、理論性の高い占術で、およそ2300年もの歴史があるとされています。

算命学では、私たちは自然界にある生き物や物質(木・火・土・金・水)と十二支に分類され、この「木・火・土・金・水」と十二支が組み合わさったものが「干支」です。

皆さん、生まれ年の干支なら、誰しもご存じなのではないでしょうか?

算命学では、生まれ年だけではなく、さらに「生まれた月」や「生まれた日にち」から「8つの星」が割り出されます。

この8つの星が描かれる縮図こそ、算命学でいうところの命式『人体図』です。

私たちはみんな例外なく、この世に生まれ出たその日に、宇宙から星を与えられます。

星の配置を読み解くことで、その人の個性や現在、過去から未来の流れまでハッキリと明確になるのです。

8つの星を当てはめる「人体図」とは?

算命学では、生年・生月・生日から1人1人に全8種類の星を割り出して『人体図』と呼ばれる、いわば“運命の縮図”のような表に当てはめていきます。

人体図には頭・胸・腹・左手・右手・左肩・左足・右足という8つの項目があり、このうち頭と胸、腹、右手と左手には、その人の個性や、各場所が指す人たちとのつながり方などが自然と表れるのです。

ちなみに左肩、右足、左足は順番に「初年期」「中年期」「晩年期」の運勢や傾向を表していて、その時代にどんな流れがやってくるのかを導き出すことができます。

このように算命学では、自分の長所や弱点をしっかり把握することが可能となるのです。

自分の性格や人との関わりにつながる「五星」

算命学から、自分自身の性格や個性の傾向などを見ていく際には、頭・右手・胸・左手・腹の『五星』の状態を読み解く必要があります。

これらの部位に当てはめられるのは、生年や生月、生日から算出される『十大主星』という10種類の星です。

この星々はさらに、「守備本能」「伝達本能」「引力本能」「攻撃本能」「習得本能」という五つの種類に分類されます。

人体図のどこにどんな星があるかで、その人の本質が自然と浮かび上がってくるのです。

ちなみに、人体図の各部位の意味についてですが、「頭」は両親や目上の人との関わり方を表しています。

次に「右手」ですが、この部位は配偶者との関係性を表している場所であり、同時にその人の家庭でのあり方を象徴する場所です。

「胸」はその人の本質や人生観、価値観を読み解く際に欠かせない場所で、主たる性格はこの胸の星から読み解くことができます。

「左手」は友人や兄弟姉妹など、利害関係のない関わり合いの中で表に出てくる=光り輝く星です。

「腹」に出る星は、社会や目下、子どもと関わる際に表れる個性を象徴しています。

「運の流れ」を見ていく「三星」

その人の本質や、周囲との関わり方を『五星』から導き出すのに対して、人生の大まかな流れは、「左肩」「左足」「右足」に割り当てられる『三星』を見て鑑定します。

算命学では、人生の流れを「初年期」「中年期」「晩年期」にわけて考えるのが特徴的です。

左肩、左足、右足に割り当てられる星は『十二大従星』といって、12種類の星で構成されます。

左肩は「初年期」の運勢を指し、主に子どもの頃の性格や願い、本人が思い描く希望などが表れる場所です。

左足は「中年期」で、ここには人生の目的や社会観が表れます。

中年期は、人生の目的を読み解くことができる場所です。

さらに右足には「晩年期」の運勢が表れます。

ちなみに晩年の運勢には“初年期の星の特徴も若干加わる”ということを覚えておくと良いでしょう。

『十大主星』それぞれの特徴とは?

十大主星は人間の五つの本能に分類し当てはめたものになります。十大主星は下記の通りです。

◆貫索星(かんさくせい)

貫索星は、とても頑固な星です。
独立心が旺盛で、主体性の強い性格をしています。
意志力も強く、目標に向かって猪突猛進に突き進んでいくのが特徴的です。
一度決めたら、その意志をずっと貫き通していきます。
マイペースでぶれない心の強さに「融通がきかない人」という印象を抱く人もいるでしょう。

◆石門星(せきもんせい)

石門星は、一言でいうと「協調性の星」です。
社交性が高く、人付き合いが上手ですから、集団のまとめ役となる場合が多いでしょう。
単独行動ではなく、組織や集団の中にいて初めて実力を発揮できます。
政治家に多いのも、この星の特徴です。
対等意識が根づいていて、反骨精神も旺盛ですから、内面には気の強さを秘めています。

◆鳳閣星(ほうかくせい)

鳳閣星は、自然体で生きる星です。
この星の持ち主は、受け取った情報をそのままひねりなく素直に表現しようとします。
あるがままに自分を表現しようとする星なのです。
自然に生きて、自分の気持ちに正直にあろうとします。
無理をせず、環境に無理なく順応できる楽天的な性格が魅力的です。

◆調舒星(ちょうじょせい)

調舒星は、空想力がとても豊かで、感性の鋭い星です。
受け取った情報を自分なりに解釈して、自分なりの表現方法で伝えていこうとする「あるがままでない伝達」が特徴的でしょう。
内面には複雑な葛藤が渦巻いているのに、本心を表に出そうとは決してしません。
そのせいでまわりに理解されない時だってたくさんありますが、本人は孤独感にさいなまれつつも、結局は単独行動を好みます。

◆禄存星(ろくぞんせい)

禄存星は、現実面に強い「愛情の星」です。
親切で優しく、なおかつ明るく人当たりの良い性格が魅力的で、まわりにいる人たちから自然と好かれます。
時には損得勘定を抜きにして人に尽くすことができるので、人気稼業に向いており、芸能界や商売全般に適性があるといえます。

◆司禄星(しろくせい)

司禄星は、とても家庭的な星です。
誠実かつ生真面目な性格をしていて、まわりにいる人たちから自然と信用されます。
ただ一気に成功しようとはせず、コツコツ地道に努力するせいか、信用を得るまでには少し時間がかかるでしょう。
華やかさには欠けますが、温かな家庭に憧れている異性から愛されます。
落ち着きのある堅実な性格に、なおかつ安定志向な人です。

◆車騎星(しゃきせい)

車騎星は、個人行動の星です。
行動力があって、思い立ったらすぐに動き始めます。
前進力と決断力のある星で、即断即決で人生を生き急ぐかのように突き進んでいく人です。
短気なところがあって、好き嫌いもハッキリしていますが、人からは不思議と慕われます。

◆牽牛星(けんぎゅうせい)

牽牛星は、団体行動の星です。
組織に属して全体を考えるのが得意で、集団の約束や規則は必ずや守ろうとします。
責任感が強く真面目なその一方で、内面にはプライドの高さを秘めていて、負けず嫌いです。
組織の中で素晴らしい才能を発揮します。

◆龍高星(りゅうこうせい)

龍高星は、改革心が旺盛な星です。
想像力が豊かで、机上の卓論ではなく、実体験から得た知識を人生に生かしていこうとします。
人と同じ状態を嫌い、独自性や個性を重視する人です。
好奇心が旺盛で、人とは少し違ったものや斬新なものを好む傾向にあります。

◆玉堂星(ぎょくどうせい)

玉堂星は、学問の星です。
教科書や参考書から得た情報を、後世へ伝えていくような役目を担っています。
視野が広いため、さまざまなものに興味を持って、幅広く学び続けていくでしょう。
研究心も強く、学者肌な人です。
頭を使うことが苦にならず、そのせいで行動が伴わないような場合もあるでしょう。
理知的な印象です。

『十二大従星』それぞれの特徴とは?

十二大従星はそれぞれの世代の特徴を分類し当てはめたものになります。十二大従星は下記の通りです。

◆天報星(てんぽうせい)

天報星は、変転変化の星です。
変化が多いということは、変化に強いということであり、性格的にも不安定なところが見受けられます。
一つの道を追求し続けていくよりは、多芸多才の方面を目指して吉です。
変化に対する強さを活かしたり、転勤の多い仕事に就いたりすると良いでしょう。

◆天印星(てんいんせい)

天印星は、無心かつ無欲な星です。
「無」でいることで、周囲から自然と愛され、そのことが本人の保身につながります。
反対に欲が深くなれば、まわりにいる人たちは不思議と去っていくでしょう。
本質が無邪気で受け身ですから、受け身なままでいたほうが運を味方につけやすくなります。

◆天貴星(てんきせい)

天貴星は、自尊心の星です。
その自尊心は、自分の存在を尊ぶような意識に近く、プライドもそれなりに高いでしょう。
たとえどれだけ砕けた態度を取っていても、根は至って真面目で責任感も強い人です。
知識欲が旺盛で、記憶力にも素晴らしいものがあるため、関心を持った分野の知識はとても早く吸収できます。

◆天恍星(てんぴかせい)

天恍星は、いつも心に夢を持っている星です。
寂しくなりやすいのに、そういう感受性を隠して、人前では努めて明るく振る舞います。
特有の明るさや華やかさから、芸能界のようにきらびやかな世界に憧れやすいです。
外面はとても華やかに見えるのに、内面には暗く繊細な孤独を抱えています。

◆天南星(てんなんせい)

天南星は、青年期を表す星です。
肉体的にはとても強いのに、精神的には未熟なところが多く、だからこそ若々しい印象が保たれていきます。
前進力と行動力のある星で、思いきった行動に出られるのが特徴です。
その一方で傷つきやすいところがあり、すぐ行動に出ようとするため、判断力に欠けるようなところもあります。
成功と失敗の度合いが極端になりやすい人です。

◆天禄星(てんろくせい)

天禄星は、とてもたくましい星です。
力強くエネルギッシュではあるけれど、常識はしっかりと備えていて、良識も分別もあります。
用心深くしっかり者で、経験が土台となる人ですので、経験を積むうちに人生は自然と発展していくでしょう。

◆天将星(てんしょうせい)

天将星は、何事においてもトップの座に向く星だといえます。
気高く親分肌で、なおかつ気も強いですから、ちょっとやそっとのことではめげません。
気は強いけれど、情が深く面倒見が良いため、まわりにいる人たちから自然と慕われます。
ただ繊細な神経の持ち主からすると、自分勝手で傲慢な性格をしているように見えるでしょう。
最強のエネルギーが備わっている星です。

◆天堂星(てんどうせい)

天堂星は、集団から一歩下がって裏手に回る星です。
自制心が強く、落ち着きがあって、老成した大人の雰囲気を身にまとっています。
ともすると「引っ込み思案な人」という印象を抱かれるような場合だってあるでしょう。
現実と精神のバランスが取れていて、このバランスが崩れると、運勢に良からぬ影響が及びます。
出しゃばらず冷静な判断ができるようになれば、「名脇役」として重宝がられるようになる星です。

◆天胡星(てんこせい)

天胡星は、空想の星だと言われています。
精神性が高く、学問や芸術の分野では素晴らしい才能を発揮するでしょう。
感受性が強く、なおかつ直感力も研ぎ澄まされていますから、計画や企画などの才能が特に豊かです。
ただ実行力には欠けるようなところがあります。
現実的な苦労には脆いものの、精神的な苦労にはとことん強い星です。

◆天極星(てんきょくせい)

天極星は、無心の星です。
精神性が強く、精神的な分野で才能を発揮することができます。
自由な発想ができる人で、常識にとらわれないため、他の人には思いつけないようなひらめきが降りてくる場合だってあるでしょう。
感性が鋭いせいか、この星を持つ人はある種の霊感が備わっているケースが多いです。
人間関係も自由な感覚で渡り歩くため、常識には振り回されません。

◆天庫星(てんくらせい)

天庫星は、墓守の星、または『長男長女の星』と言われています。
落ち着きがあって、腰はわりと重く、凝り性なところがあるでしょう。
研究熱心で、なおかつ集中力もありますから、関心を抱いた分野をとことん掘り下げていくことが可能です。
職を転々と変えるよりも、“その道一筋”を目指したほうが良いでしょう。

◆天馳星(てんそうせい)

天馳星は、別名『あの世の星』と呼ばれている星です。
精神的な苦労に強い星ですから、精神分野において水を得た魚のようにイキイキと活躍することができます。
またこの星には、冷静な判断力もあって、この世の枠にはとらわれない自由さも魅力的です。
集中力や瞬発力はあるものの、持続性はそれほどありません。
感性が鋭く、豊かなひらめきの持ち主です。

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