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道が開けば願いが叶う! 小豆島2つのエンジェルロードで開運ウォーク

  • 2021.11.8

こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。

新型コロナが少しずつ収束を見せるなか、我慢していた「あれやりたい」「ここ行きたい」欲求がふつふつ再燃している方も多いのではないでしょうか。

緩和ムードになりつつあるとはいえ、まだまだ自由気ままにとはいかない現実。

「早くいろいろやりたい!叶えたい!」そんな強い願いをお持ちの方には、「道よ開け!」と言わんばかりに、開かれた道を歩いて願いを叶える、小豆島の2つの“エンジェルロード”へ開運ウォークをおすすめします。

まずは砂の道、「トンボロ現象」って何?

海が割れて、道が開ける。エジプト軍に追われ、窮地に立たされたモーゼが行った、旧約聖書に登場するモーゼの奇跡。映画などでご存じの方も多いのでしょう。

ここでは、潮の満ち引きによって陸と島の間の海が開かれ、道があらわれるふしぎな自然現象を「トンボロ現象」と呼んでいます。

干潮時だけに現れるこの稀有な現象、世界を見ればフランスの世界遺産モン・サン・ミッシェルがわかりやすい例ですね。

日本では意外にも全国に点在していて、その代表的なものは西伊豆の三四郎島、神奈川の江ノ島、鹿児島の知林ヶ島、そして香川県小豆島の通称「エンジェルロード(天使の散歩道)」が挙げられます。

しかし小豆島には、本家エンジェルロードの影に隠れて、アナザー・エンジェルロードともいうべき別の砂の道が存在するのです。通称「希望の道」。

「天使の散歩道」に「希望の道」なんて、実にハートフルで縁起の良い響き。暗いムードの世の中に光をさすような、そんな2つのふしぎな道をご紹介します。

これが本家・小豆島名物「エンジェルロード」

小豆島西部、フェリーターミナルの土庄港(とのしょうこう)から車で約7分(自転車でも約15分前後)のところに存在する「エンジェルロード」。

エンジェルロードとは、小豆島本土と余島(弁天島-中余島-小余島-大余島の4島の総称)をつなぐ、干潮時にだけあらわれる砂の道のことで、この道を大切な人と手をつないで渡ると願いが叶うというジンクスが伝えられています。

エンジェルロードの出現スケジュールは、最大干潮時刻を中心に前後3時間、それが午前と午後で各1回、一日に計2回現れるとされています。

出現スケジュールは日によって異なるため、訪れる際には事前に土庄町ホームページか、フェリーターミナルなどで頒布されているエンジェルロード潮見表をチェックすると安心ですね。

エンジェルロードの一番手前にある弁天島に設置された「約束の丘展望台」。エンジェルロードを一望できるこの眺望がベストスポットとなっています。

展望台には、恋人の聖地の証として、愛を鳴らす「幸せの鐘」が設置されています。

エンジェルロードを歩いてまずたどり着くのは中余島。

島の岩壁からせり出した木の枝には、願いが込められたおびただしい貝の絵馬が吊るされています。さながらご神木か絵馬ツリー状態ですね。

とはいえ、実は中余島以降は私有地で、さらに先の大余島についてはYMCAの国際キャンプ場となっているため、無断立ち入りが禁じられています。誤ってその先へ足を踏み入れないように気をつけましょう。

ちなみに、エンジェルロード周辺には、フォトジェニックを演出するさまざまなアイテムが用意されています。

たとえばこれは「天使の休息」と題されたアートベンチ。瀬戸内海のやさしい波音をイメージして作られたというこのキュートなベンチで、エンジェルロードを堪能したあとに羽休めしてはいかが?

こちらがアナザー・エンジェルロード「希望の道」

「愛」をテーマに語ったエンジェルロードに対し、「希望」を謳ったもう一つのエンジェルロード、それが「希望の道」です。

小豆島東部、南風台の坂道をあがった先に見えてくる「希望の道」の案内標識。知る人ぞ知るこのスポットは本家エンジェルロードに比べたらやや地味ですが、地元有志の協力でかなり整備されたそうです。

案内標識に従って未舗装の林の中を150メートルほど進んでいきます。足場が悪いので、足元には十分気をつけて歩きましょう。

いよいよ到着!ご覧ください!まごうことなき、海に開かれた砂の道!

本家エンジェルロードよりは距離が短く規模もやや小さめですが、海の透明度が高く、本家に負けないほどの美しいビジュアルです。

目の前の島は城ヶ島と呼ばれ、かつては弁財天が祀られていたそう。「希望の道」という名は、かつてこの地で行われたドラマのロケに着想を得ているそうですが、「自然と道が開けることから、希望を持ち続け、実現を祈りながらこの道を歩けば、願いが叶う」との思いが込められているそうです。

エンジェルロードの「愛」に続いてこちらは「希望」。なかなか深い……。この2つの道を渡れば、運を味方につけることができるはず!

駐車場には「希望の鐘」が設置され、「希望の道」出現予定スケジュールも掲示されています。出現スケジュールは基本的にエンジェルロードと同じ。午前にエンジェルロード、午後に希望の道を訪問する旅程も楽しそうですね。

おまけ:ギネス認定の世界一狭い海峡が小豆島に?!

“道を渡る”つながりでご紹介したいのが、小豆島に人知れず存在する意外にスゴいスポット「土渕海峡(どぶちかいきょう)」。

この一見何の変哲もない橋の風景、実は「世界一狭い海峡」として認定されたギネスレコードを持つスポットなのです。もっとも狭いところは、土庄町前島と本島の間をつなぐ永代橋の9.93メートルとなっています。

市街地の中に溶け込んでいてうっかり見逃しがちですが、ギネス認定の世界最小の海峡を徒歩で渡ってみてはいかがでしょうか?

2つのエンジェルロードをはしごして、満願成就はいかが?

世界でもめずらしいトンボロ現象が同じ島に2つも現れるとは、ちょっとしたミステリーですよね。

とはいえ、うまくすれば一日で2つのエンジェルロードをはしごして願掛け行脚も実現可能。ぜひどうしても叶えたい強い願いがある方は、エンジェルロードをはしごして満願成就を狙ってみてはいかがでしょうか?

All photos by かわいまゆみ

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