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映画『シノノメ色の週末』桜井玲香さん、岡崎紗絵さん、三戸なつめさん公開直前インタビュー

  • 2021.11.2
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11月5日から公開される『シノノメ色の週末』は、女子高を卒業して10年ぶりに廃校が決まった母校で再会し、ここに来たら輝いていたあの頃に戻れるかも!と週末に集まる美玲、まりりん、アンディの3人の姿が描かれています。今回は主演の桜井玲香さん、岡崎紗絵さん、三戸なつめさんにお話を伺いました。

映画『シノノメ色の週末』の画像はコチラ



――映画では三者三様のキャクター性が見えました。関係性を含めてどうやって演じたか、心境をお願いいたします。桜井さんは映画初主演ですよね。

桜井 今回初主演ということで、とてもうれしかったです。撮影期間中二人がずっと側にいてくれましたし、意外と気負いせず楽しく撮影ができたので、この作品が自分にとっての初主演でよかったなと思います。美玲は読者モデルで、自分に自信があって芯の強い女の子という設定ですがそこだけがあまり全面に出すぎないように、できれば嫌われない、愛されるようなキャラクターにしたいなと、監督とお話しながら進めさせていただきました。

岡崎 初めて台本を読ませていただいたとき、まりりんは自分と似ていると感じるところがなかったんです。しっかり者で部長をやれるくらいみんなを引っ張れる存在なんですが、私はそういう人間じゃないので。そこに憧れをいだきつつ演じせていただきました。自分とは違うので、しっかりさせなきゃという思いはすごくありましたね。

――監督からのアドバイスはありましたか?

岡崎 二人のキャラが自由だったからこそ、後片付けを私がやるみたいな立ち位置で。そういうキャラクター性が出たらいいよねという話はありました。具体的には物が斜めになっていたらまっすぐに直す、なんていう細かい仕草などですね。

三戸 私とアンディはそこまでかけ離れてなかったので、ほとんど自分に近い感じで演じさせてもらいました。まりりんと美玲が衝突しちゃうポジションだったので、私は仲介役として二人の間に入る立場で。ちょっとキャラクターぽいというか、二人の癒やしになれる存在になれたらなと思いながら演じさせてもらいました。

――台本を最初に読んだときの印象は?

桜井 台本も監督が書かれたので、女性特有のやわらかさがあるなと思いました。女性が書いた作品だなという印象を受けました。

三戸 私は小説を読んでいる感じで、頭の中でいろいろと想像ができるような、こういう感じで撮るのかな?と思いながら読みましたね。空気感はイメージしていたのと近かったです。

岡崎 私もやわらかい、やさしい雰囲気だなと思いました。衝突があっても激しいものではなく、女子特有の距離感や空気感で。共感しながら読みました。


――撮影で思い出に残っているエピソードは?

桜井 校舎に忍び込むときのシーンは、ドアが本当に錆びていてけっこう固くて。あれは三人で本気で開けました。楽しかったですね(笑)。

岡崎 最後にシノノメ色の空を見たときは、本当に陽が昇る前からの撮影だったので朝早くて。テンションが高くなって、朝日を迎える感じが楽しかったです。

三戸 私は校舎を三人で走ったときがすごく楽しくて。アンディがいちばん足が速い設定なので大丈夫かな?と思ったんですが、一生懸命走ったらけっこう速かったです。カメラさんも追いつけない感じでした(笑)。
 
――三戸さんと岡崎さんは年齢が離れていますが、同級生役で共演されていかがでしたか?

三戸 あまり年下と話すのが苦じゃないので、すんなりと喋れました。紗絵ちゃんはすごく気さくで、優しい子なんです。紗絵ちゃんは自分のことしっかり者じゃないと言うけれど、私からしたらしっかりしているので、年下だけど頼れるなという印象です。桜井さんは、いちばん最初に番組で会ったときは全然喋れなかったんですよね。キラキラしたイメージでしたが、実際話してみると意外とさばさばしていて。人間味のある方だなと感じました。二人とも年下だけど年下っぽくない(笑)。

桜井 三戸ちゃんは若月佑美と一緒に舞台をしていたときに、仲がいいのを聞いたり見ていたので、あまり遠い感じがしなかったです。

三戸 私もそうかも。若ちゃんがいたから、そんな遠い感じはしなかった。

桜井 なので早く打ち解けられたなって。紗絵ちゃんは一応年下だけど、そんなの感じなかったです。でも、たまに気を使わせてしまったなということもありました。

岡崎 同級生役なので距離を近くにと考えていましたが、最初は様子見ようかなとも思っていました。でも、『シノノメ』は雰囲気がやわらかいから、初めから距離を近くお話させていただいて。なつめさんは年齢を感じさせないでいてくださったし、玲香ちゃんはアイドルのときからずっと見てきていたんですが、一緒にいると女子同士として普通に話をしてくれて。うれしかったですね。

――ご自身が学生のときはどんな学生でしたか? 今思うと若かったなと思うようなエピソードは?

三戸 今思うと本当に申し訳ないんですが、人がトイレに入っているのを覗いちゃって。

桜井 岡崎 いるよねー!

三戸 高校生のとき、一人で悩んでいそうな子はトイレに行かなかった? 私は勝手に悩んでいるって決めつけて、トイレに入ったら横から覗いて大丈夫?ってやっていたけど、本当にトイレしているだけでした……(笑)。今思うとごめんね。

岡崎 制服はミニスカートが流行っていたので、とにかく丈を短くしたかったですね。かわいく着たい気持ちが強くて。あまりよくないけれど、みんなで短くしていたのは楽しかったです。あとは、学祭の準備のために夏休み返上で学校に行ったり。模擬店で焼きそばを作ることになったので、自転車でスーパーに行ってキャベツを8玉くらい買ったりしました。

桜井 青春だね。私は制服ディズニーかな。自分の制服じゃないものを着て行くのは、唯一青春っぽい感じだったかも。


――穐山監督とは年齢も近く、女性ということもあり、これまでご一緒したことのないタイプの監督さんだったかと思います。だからこそ話しやすかったり、現場で感じたことはありますか?

桜井 穐山さんは動きやすい服を着ているんですが、よく見るとパンツの柄がかわいかったりします。毎回バッグなどアイテムも変えてコーディネートされていて、今日はこんなの着ているんだな、と思いながら見ていてすごく元気になりました。

三戸 私も小物使いがおしゃれだな、いいなと思っていました。あと、空気感も寄せてくださっていたのか、話しやすかったです。役のことも「そのままでいいよ」って言ってくれて。その瞬間楽になって演じやすくなりました。

岡崎 年齢が近いのもあって、女子高みたいな距離感や雰囲気が現場にもありました。話もしやすかったですし、「これをどういう言い方にしよう?」というのも一緒に考えたり、悩んだりしてくださって。その感じも心地良かったですし、女子高の延長って思いました。映画を作る過程でも、そんな空気感がありましたね。

――このまま進んでいいのかな?と悩んだときに、心の支えになったものだったり、背中を押してくれた存在などはありますか?

 岡崎 高校生のときは名古屋にいて、上京を考えていなくて。そのまま大学に行って就職すると入学当時は思っていたんです。高校二年のときからこの仕事を初めたんですが、進路を悩んだときに今の事務所と出会って。未来の話をしたり、「そのままでいいんだよ」って言ってもらえて、すごく気持ちが楽になったのを覚えています。それを一歩踏み出させてもらえたというか。出会えたのがすごく大きかったです。

桜井 応援してくれる人がいるから、というのはすごくあります。グループ時代に、現状や卒業したあとのことを考えて、負けそうになった時期がありました。でも、ありがたいことにやるべきことがたくさんあって。ファンの人も心配してくれるし、仲間が無理やり引き戻してくれたこともありました。その瞬間があったからこそ、今もこうやってこのお仕事を続けられていると思います。それがなかったらとっくに違うことをやっていたかもしれないです。求めてくれる人がいるというのは、本当にありがたいなと思います。

三戸 絵を描くのが好きなんですが、「どうしよう……」ってなったときに、ただ自分の好きなことをひたすらもくもくとしたり、好きな映画観たり。そういう時間のおかげで、やっぱりこれが好きなんだ、頑張ろう!ってなりますね。

――衣装で制服を着た感想は?

三人 かわいかったです!

桜井 赤っぽいのも候補にあったみたいだよ

岡崎 そうなんだ! 全然雰囲気が変わりそうだね。

三戸 緑でよかったかも! 赤よりは落ち着いていて。

桜井 みんな似合っていたよね。まだまだいける!って(笑)。


――最近思い通りにいかなかったことを教えてください。

桜井 左目の二重幅がうまくいかないこと(笑)。

三戸 わかる! どうやら低気圧が関係しているらしいよ。

岡崎 オフの日に雨が降る。外にあまり出る気がなくなっちゃうんですよね。そういう日は家で過ごします。

三戸 私はお財布に現金が入っていないのに、PASMOが全部なくなっちゃたとき。駅員さんに言って対応してもらいました…。

――ここを見てほしい!というポイントは?

桜井 会話や三人が醸し出す雰囲気です。女子高出身の女の子って普段どういう会話をしているんだろう?というのがリアルに表現されています。なかなかそういうのは覗けないので、そこはすごく推したいポイントです。

三戸 私は制服姿の部分ですね。昔に戻ってすごく懐かしい気持ちになったり、衝突も起きたり、自分のコンプレックスもだんだんあらわになってきたり。共感できるところでもあるかなと思うので、制服のシーンを見てほしいなと思います。

岡崎 みんなでシノノメ色の空を観るシーンですね。色々ありましたが、でもどこかみんな吹っ切れていて、最初とはぜんぜん違う顔をしているんです。心情の変化とかすごく感じられるところなので印象的です。

 
Profile

桜井玲香

2012年に乃木坂46の1期生としてデビュー。グループのキャプテンを務める。2019年9月に卒業。ミュージカル「ザ・パンデモニアム・ロック・ショー」、ドラマ「お耳に合いましたら。」「東京放置食堂」などに出演。モデルとしても活躍中。

岡崎紗絵
2012年の「ミスセブンティーン」グランプリに選ばれる。16年から「Ray」専属モデルに。女優として、15年の「脳漿炸裂ガール」で映画初出演、20年に公開された「mellow」ではヒロインを務めた。21年には、ドラマ「教場Ⅱ」「ナイト・ドクター」で主要メンバーとしてレギュラー出演を果たす。

三戸なつめ
2015年に中田ヤスタカプロデュースの「前髪切りすぎた」でアーティストデビュー。ドラマ&映画「賭ケグルイ」や舞台「鉄コン筋クリート」、NHK連続テレビ小説「おちょやん」などに出演。モデル、タレント、女優として幅広く活躍中。


『シノノメ色の週末』完成披露イベント

全国公開を前、完成披露イベントを開催。桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ、中井友望、工藤阿須加、穐山茉由監督が登壇し、主演の3人は作品のタイトルにちなみ、シノノメ色の衣装で登場した。


 
映画や完成した心境や、制服姿を披露した感想、高校時代の思い出や、女子あるあるなどを映画を観に来てくれた観客を前に語った。





 
【作品詳細】
映画「シノノメ色の週末」
公開:2021年11月5日(金)
監督・脚本:穐山茉由
キャスト:桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ、中井友望、山田キヌヲ、工藤阿須加

<あらすじ>
女子校を卒業して10年ぶりの再会、週末だけ母校に集まる3人
「ここに来れば、輝いていたあの頃に戻れる」ってパターンのはずが──!?

 女子高を卒業して10年、美玲(桜井玲香)はモデルを続けているが、いつの間にか雑誌のグラビアを飾ることはなくなった。そんな中、放送クラブで一緒だったアンディ(三戸なつめ)から、部長だったまりりん(岡崎紗絵)と3人で、取り壊しになる母校にタイムカプセルを探しに行こうと誘われる。超マジメで目立たなかったまりりんが広告代理店に就職し、デキる女ぽくなっているのを見て焦り、相変わらずカメラ好きサブカル系のアンディにホッとする美玲。裏門から忍び込んだ3人は、廊下を走り、笑い転げ、やりたい放題。結局、タイムカプセルは見つからず、また週末に集まることになる。何にでもなれると思っていたあの頃の自分に戻ったつもりの3人だったが、事態は全然! 違う方へと転がっていく──。

(C)2021映画「シノノメ色の週末」製作委員会

撮影/武田和真

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